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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

交通系icカードはガラパゴスな存在なの?

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横浜北部の自宅を起点に出かける場合、諸般の事情により数年前に車を手放した(けれど別に免許返上とかそういう話ではない)ので現在は電車での移動が基本です。勿論行き先によって、あるいは途中経路でスに乗ることもありますが、起点としては基本は電車です。更に言うと、去年の夏までの足掛け7年くらいは年に何度かPASMOのオートチャージの上限5万円を突き抜けるくらい仕事で電車に乗りまくってました。趣味の乗り鉄じゃありません。純粋に仕事です。

少なくともその頃から今に至るまで、交通系icカードが無いとやっていられません。
それは首都圏の電車やバスで動ける範囲が生活圏だからです。
鉄分の多少(鉄道の好き嫌い)とかそういう話ではありません。

少なくとも今の自分は交通系icカードでないと困る

熊本県の公共交通機関が交通系icカードから手を引くという報道がありました。システム更新の作業量や費用が事業に見合わないなどいくつかの理由があり、それ自体はその地域の公共交通機関として判断したものですから外野が四の五の言う話では無いのは理解できますし、それが経営判断。
その一方で、関西や関東の各鉄道事業者で交通系icカードに加えてクレカのタッチ決済で乗車できる仕組みの導入が始まっていて、今時点ではできない相互乗り入れ先での清算もできるように検討が始まったと聞いています。

海外から来日される方の利便性とかも含めて選択肢として増えるのは良い事だと思います。それは間違いない。
でもとりあえず今の時点で自分の事を考えると「ふぅん」という風な反応になります。

何故かというとですね...

じゃぁ自分にとっての交通系icカードって?

  1. 複数の鉄道の相互乗り入れ路線に乗る
  2. オートチャージが使える
  3. 整理券の必要なバス路線に乗ることがある

自分にとってはもうこの2点が最重要なので、現時点では交通系icカード以外選択肢がありません。クレカ決済での相互乗り入れ路線対応については近い将来決済できるようになるように検討が始まっていると聞いていますが、少なくとも今までこれが使えないと困る身としては考える余地自体が無いんですね。

因みに整理券の必要なバスで交通系icカード対応の場合、乗車時に一旦タッチして降車時に料金箱でタッチすると区間に応じて一発で清算されるんですが、ひょっとしたらこれが一番大きいかもしれません。特に良く知らないバス路線で自分の降りるバス停が近づくのをGoogle Mapでにらみつつ整理券と料金の表示に財布を漁る手間が無くなったのは本当に大きかった記憶があります。そうでなければ普通に整理券を見せて降車時に現金もしくは事業者によってはPASMOなどで支払うか、あるいは最初に降車バス停を申告して先払いになるか。
でも、初めて整理券はタッチすればという路線に路線に乗った時は素直に感動しました。一撃で降車すごい。

勿論そういった個人的な経験や理由からどちらが良い悪いと思うのはそれぞれですし、サービスを提供する各交通事業者の事情もそれぞれだし、そういった世の中をどういう立場で何を基準に見るかによっても評価は変わるのは世の常ですが、たとえばクレカ決済に移行しないことがガラパゴス的な何かではないかという論調がたまに見えたりします。

そうですかね?

関東に関していうと路線自体ガラパゴス的進化をしてしまってるというかカオスな訳ですが

関東、それも主に南関東にお住まいの方であればほぼ同意いただけるかとは思いますが、極端な話をすると、たとえば複数の鉄道会社の路線を相互乗り入れでガンガン乗れる状態がガラパゴスかというと、ある意味正しいんだと思います。例えば関西には相互乗り入れはそこそこありますけれど、首都圏ほどめちゃめちゃに入り乱れた状態は他にありませんし。

何しろ、例えばJR常磐線の茨城県のどこかから東京メトロ千代田線を経由して小田急の町田とか本厚木とか小田原とかまで列車によっては乗り継ぎはあるにしても改札を出ずに行けるとか、京成電鉄成田空港駅から都営浅草線を経由して京急御崎口まで行ってマグロ喰うとかも改札を出ずにできるわけです。東急田園都市線の中央林間から東京メトロ半蔵門線の神保町に行こうとしてうっかり寝過ごすと列車によっては東武伊勢崎線の南栗橋まで黙って連れて行ってくれるわけです。

この相互乗り継ぎの罠、私が就職して東京に出てきた1985年当時ですら最初は全く理解できず、たとえば都営地下鉄新宿線の駅から京王線の千歳烏山に向かうのは当時も直通でしたが怖くなって新宿駅で一度降りてしまったりしてました。

臆病なんですよ。

そして当時のぴあマップには本当にお世話になりました。
いや、それはともかくですね...

慣れた形で問題ないのにそれに何か言われると「何それ」と思ってしまう器量の狭さに凹む

勿論通常の鉄道で相互乗り入れじゃなく完全に自社の改札からしか出入りできない路線というのは結構ありますけれど、仮に改札を出ての乗り換えでも今の改札を抜ける速度に慣れてしまうと... って思うのは、一応一人の鉄道利用者目線のお気持ちの問題であります。

ただし、これまた非常に個人的な理由ですが、そう遠くないいつかの日に完全引退して鉄道に頻繁に乗らなくなったらオートチャージじゃなく都度チャージでも良いし、そのうち敬老パス使える年齢になるから少なくともバスなら手持ちのカードはそれに応じて変わるんだろうとは思ってはいます。

ライフステージに応じて必要とする媒体は変わるものですが、これも、まぁある意味そういったものの一つなんでしょうね。

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