スターバックスがストローを紙素材からバイオプラスチックに変える件
スターバックスさんが、環境問題を踏まえて紙素材に切り替えたストローをバイオプラスチックのストローに変えるという話を目にしました。
プレスリリース「飲み心地の良さと環境負荷低減を両立。植物などから生まれたバイオマス素材「生分解性バイオポリマー Green Planet®」のストロー提供開始
December 06, 2024」はこちら。
実は私自身は基本スタバ行かない人なんですが、5年前に患った左側顔面神経麻痺の後遺症でなにか咥えた状態で唇の左半分を自分の意志できっちり閉じることができません。そのため、自分的にはマクドナルド等を含め「プラスチックのストローと違って硬くて変形しない紙ストロー」はあまり楽ではありません。
その意味で、バイオプラスチックだろうがなんだろうか個人的にはそういうのは関係なく「簡単に変形するストロー」は大歓迎なんです。勿論企業姿勢として「環境へのインパクトを考えて紙素材のストローに切り替える」という流れ自体は理解しています。でも使いづらいんです。
あくまでも個人的な事情ですが。
顔の半分が自分の意志では動きにくいという非常に理解されにくい個人的な問題
私が患ったのは顔面神経麻痺という病気。一般的ではないとは思いますが、医師に話を聴いたところではそれでも少なからず何らかの形で発症する方はいらっしゃるようです。勿論症状の出方や後遺症の有無などはまさに千差万別だし、そもそも原因が「おそらく顔面神経に入り込んで休眠状態だったヘルペスウィルスが何らかの理由で免疫力が低下したなどの状況を受けて活性化して顔面神経が腫れ上がり機能を停止した事によるものであろう」というレベルでしかわかっていません。
なぜわからない?
症状が出ている顔面神経自体の状況はそれこそ手術すれば目視で腫れ上がっているのは確認できますが、代替が効かないので組織を取り出して検査するのが困難なのと、検査してもウィルスを確実に検知することが困難なためという説明を受けました。もちろん医学的にもっと違う理由があるかもしれませんが、少なくとも私自身はこの説明で納得しました。
治療自体はステロイドの経口や点滴などでの投与で回復を待つのが一応の基本のようです。ただ私の場合には全然駄目だったので、頭蓋骨の耳の後ろの穴から表に出てくるところで穴いっぱいにパンパンに腫れ上がってしまっているところの頭蓋骨の穴を座ぐって広げる手術、更には伝わりにくくなった信号を少しでも効率よく伝えるために別のところ(私の場合には足首のアキレス腱の横のところ)から神経を摘出して耳の前から顎を切開して舌下神経に追加するといった手術をして、それから5年。
神経の話なので一度障害が起きると直ぐには回復しません。特に私の場合は症状が重くて「死ぬまで元に戻ることは多分ないと思う」という話を当初から医師より聴いていたのですが、まぁそりゃそうだろうねとこれも理解はしました。ただし一番酷いときには顔の左側が完全にゾンビ状態になってしまっていたので、それを心が受け入れることができるまで数ヶ月かかりましたけど。
そして5年
麻痺した顔の左側は顔面の筋肉が萎縮して元の場所に戻ってきたためゾンビ状態ではなくなり、黙っていればある意味元通りです。力が入らないので額の左側はシワがなくなりましたが、ここは筋肉が薄く萎縮するにも限界があるので、疲れてくると眼瞼下垂になってしまい、仕方ないので額に小さく切ったテーピングテープを貼って引っ張り上げてます。加齢性の眼瞼下垂と症状は同じなのですが、一応顔面神経麻痺の後遺症認定はされているので、これを美容整形での眼瞼下垂対応の手術と同じ方法で保険適用で手術することはできるのですが、そうすると常に瞼がビックリ目になってしまうので、ちょっと躊躇したまま5年が経ってしまいました。
ちなみに事情を知らない人が額にテープ貼ってる私を見て「どうしたんですか?」と聞いてくるのはよくあるんですが、「行きつけの飲み屋のお姉さんに引っかかれちゃいましてw いや、そんなことはないんですけどねw」とか適当に言って笑いを取る役には立ってます。
ということでクソジジイながら悩んだ審美的な顔の状況の問題はそれほど大きな問題ではなくなったのですが、動きが渋いのはもう神経と顔面の筋肉の回復を待つしかありません。死ぬまでに回復するかどうかなど神様すら知らないと思いますが。
そして紙ストローと自分の関係
ちなみに丸ごとのミニトマトは唇を押さえていないと口から中身が飛び出すのは普通だし、ドリンクも味噌汁やラーメンのスープも気をつけないと口の左の方から流れ出てきちゃうし、歯を磨いた後で口を濯ぐ時も口全体を手で押さえてないとダラダラだし、それ以外の食べ物でも口の中いっぱいに頬張ると唇を押さえてないと出てきちゃったりするのはもうどうしようもなくて、いや、それでもこうなっちゃった5年前に比べたら随分まともになったんですけれど、以前のように普通に飲み食いできる状態に戻る前に多分寿命が来るのはわかってるので、本当にゆっくり回復していく状態を自分で噛みしめるしかありません。
ってことで、そもそも私自身は好みの問題もあって積極的にスタバに行くことは無いのですけれど、世の中の方向としてこういう方向に行ってくれると自分的には行けるところが増えて良いなと思ったりはしています。
正直この話に関しては自分的に環境問題なんて全然関係ありません。
企業姿勢自体は評価しますが、でも、どうでも良いです。
なにしろ紙素材の硬いストローではコールドドリンク自体を飲みにくいので。
そんな思いはごくごく個人的な話ではありますが。