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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

ひとつの機能に徹するか、幾つも機能を持たせるか

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欲張りなのか、前向きなのかはケース・バイ・ケースだと思うのですが、マーケティング活動に限らず、どうせ金をかける(かけた)なら、後になってももっと有効活用できないのか?というコメントが出ることがあります。


欲張り?

少し前にあるPRの目的で関与したWebサイト。元々ある特定の目的を持って仕込んだサイトなのですが、幸せなことにある一定の成果を挙げることができました。

「せっかく作ったんだし、どうせなら最初は考えていなかった追加の役割を持たせてもっと有効に使おう。」

その気持ちを解らんでもないですが、ある形で出来上がったものに違う形にしようと手を入れてうまく行った経験がそれほどありません。セミナーでもWebサイトでも、もちろんイベントでも。いや、正直難しいです。


汎用と専用

仕事のために作りあげるものというのは、それを必要とする目的を達成するために必要な機能だけを持っているものが良いと思っています。お金をかけて、ある目的を達成するために行動するわけですから、その時点での経 験は経験として良いとしても、次のチャンスには結局別の形にしてしまうことが多かった気がします。特に最初からある役割に特化して作りあげたものほど。と はいえ、一つの目的に完全に合うように作り上げたものが良いかと言うとそうでもない気もします。懐かしのマーフィーの法則的に言うと、たとえば・・・

  • 一つの目的に合致するものを作り上げると、当然他の目的には合わない。
  • でも目的が変わらなくても、次にやるときにはそのままでは目的に合わなくなってる。
  • 単純に徹すると意外に良いものが出来る。
  • 単純なものを幾つも作ると複雑になって訳がわからなくなる。
  • 最初から複雑なものを作ると、そもそも訳がわからない。

まるでPCやサーバーのOSの話みたいですが、どこまでが有益な応用で、どこからが単なる欲張りなのかは難しいところです。でも最初の目的と違うことや、最初に考えた以上のことを期待すると、結局良くない結果を生むことが多い気がしています。

まぁ、単にちゃんと仕切っていないとか、最初から別の用途に転用できるようにちゃんと考えてないとかの問題かもしれませんが。

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