福利厚生と給与の線引きって難しいです。2011年の10大ニュースカウントダウン!(5位)
おはようございます。
今朝はかなり冷え込んでいました。放射冷却というより寒波。
体感的に今年の冬一番。さすがにコート無しは寒かったです。
今年の10大ニュースを続けます。
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福利厚生について何があるといいのか、よく考えます。
福利厚生とは、社員へのメリットを提供するというものです。
ところが、何を福利厚生にできるかというのは意外と難しいのです。なぜなら、メリットが「給与」に相当するとみなされると、所得税と地方税の脱税となってしまうからです。
お昼ご飯の補てんを現金や金券で出したらアウトだけど、インスタントみそ汁やお茶などで出したらオーケーなのです。特定の人しかメリットを享受できないようにしてもいけないし、換金性の高いものを提供するのもいけないのです。
それでいて、福利厚生費を売り上げの2-3%相当にするのが好ましいとされています。やってみて分かったのですが、いくらコーヒーやお茶類を飲み放題にしてみても、社内パーティービンゴの景品を豪勢にしてみても、社内懇親会を何度開いても、到底2-3%などというレベルには達しません。
そこで、世間一般ではどうなっているのか税理士さんに教えてもらいました。
よくあるのが「社宅」だとのことでした。
社宅は、会社が住居を用意して、それを安く社員に提供するというものです。
借り上げ社宅などというものもありますが、同じ考えですね。
本来、社員が住居を借りるとすれば、社員は給与から所得税や住民税を引かれた後に、自分で家賃を払うものです。それを、会社が費用として借りて、社員に安く貸すわけです。会社としてはかかった費用が法人税から控除され、社員としては、たとえその分の給与が安かったとしても、家賃に支払う費用が安いうえに個人の税金の支払いが少なくなるわけです。
なんだか国と会社と個人との間での税金の取り合いような世界があるのです。
自分の思想としては、そのような場所を変えた節税行動というのは、マクロに見れば縮小スパイラルに至ることだと、あまり好ましく思っていません。
給与や賞与でしっかりと社員に還元して、法人税も個人の税金類もしっかりと納めて、社会を国をより元気に盛り上げて行くことが会社の役割だと考えているからです。それなので、オフィス環境を良くすることなど、しっかりと仕事ができることに福利厚生費用をかけています。
そんな中で2011年の10大ニュース、第5位は!?
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■5位:4階を拡張しました
昨年末、オフィススペースが不足してきたため、物件を色々と見始めました。するとちょうどその頃、同じビルのワンフロア上が空くとの情報が入ります。すぐ様に見学をして、家賃交渉をして、4階へとフロア拡張をすることにしました。
今年の夏前から工事に入ります。
今回は、知り合いの建築士に設計を頼み、以前工事してくれた会社に施工を頼みました。つまり、設計と施工を分離してみたのです。物事は設計と施工のせめぎあいです。コストの多い少ない。できること出来ないこと。工事が完了した状態のチェックなどなど。素人では分からない様々な綱引きがあり、分離したことによる効果を実感しました。
そのおかげでずいぶんと心地のいい空間が生まれました。
お客様とのしっかりした会議スペースあ、セミナーやパーティーが開催できる大部屋を作りました。さらに、ライブラリーと呼んでいるスペースも設けました。お昼御飯で談話したり。ちょっとした一人仕事をしたり。本を読んだり。音楽を奏でたり。
ライブラリーにはマッサージチェアも2脚入れました。
とかく座り仕事が多いIT業界です。マッサージチェアくらいがあってもいいはずです。たまに、社長室だけにマッサージチェアがある、というような会社を見かけたりします。それは福利厚生ではありません。誰でもが使えるという原則に反しているからです。それなので、誰でも使える場所に置いてあるわけです。
ライブラリーに置く本も、社内からのリクエストに応じて、アマゾンでポチッとします。すぐさまに読みたい本が手に入るわけです。読み終わったら共有する。だから話題の本がいつもそこにあるようになっています。
会社からの来訪者へのウェルカム感も出したいと思いました。
エントランスボードを思い切って黒板仕様にしました。毎月絵を変えて、セミナーなどのご案内もチョークで書いてしまうのです。まるでレストランですね。お客様にはなかなか好評です。
以上、4階への拡張も、根っこには福利厚生を充実させたいとの思想があったのでした!
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