能力があるのに上が認めてくれないのはなぜ?
おはようございます。
今朝は5時15分頃にオレンジ色の太陽が出てきました。早朝は駅までの徒歩もやはり涼しいです。(写真撮影はその約10分後)
田中淳子さんの『プロというのは』にインスパイアされ、ちょっと図式化しながら考えてみました。大里真理子さんも『プロ論:あなたの上司は、こんなことを期待している。』で続いていますね。
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仕事においての個人の成果は、その人のピーク性能と安定性にあると考えます。高い性能をなるべく多く出す、これが求められる到達点ですね。
ピーク性能というのは、例えば、ブレイクスルーに必要な瞬発力のようなものです。
安定性というのは、例えば、こつこつとやる継続力のようなものです。
ピーク性能は「高い」「低い」で表現できるでしょう。
安定性は「継続」と「ムラ」で表現するのがいいかもしれません。
いつもの4事象で考えると次のようなことになります。
左下のスタートが、ピーク性能が低くて、やりかたもムラだらけ。赤ん坊を考えてください。誰もがゼロからスタートするのです。
そこに、学習などを通じて、得意なやり方というのが出てきます。コツコツやるのか、あるいは「えいやっ!」と力を入れるかです。
そして、やっていると、欠けている要素が見えてきます。
いつもコツコツやっている人はブレイクスルーができない。だからどこかで「えいやっ!」が必要になる。いつも火事場の馬鹿力だけで「えいやっ!」と切り抜けている人は、継続することの価値に次第に気が付いてくる。
だからなんとか到達点に行けるわけです。反論を恐れずに命名すると、コツコツから次第に「えいやっ!」を身につけるのを「女性型アプローチ」。「えいやっ!」から継続性を学ぶのを「男性型アプローチ」とします。
もちろん、いつものとおり、女性だから女性型、男性だから男性型、ではありません。傾向として強い特性から命名しています。女性でも切り抜け型の人は明らかにいますし、男性でもコツコツ型の人が多数います。
さて、実は、この到達点にたどり着いた後が問題になります。
誰しもがピーク性能でずっと継続できるわけではないわけですから。ここでプロなのか、そうでないかという違いが出てきます。いわゆる「力の抜き方」です。図にするとこんな感じです。2方向あります。
そして、意外と気づいていない人が多いのですが、「力の抜き方」がムラの方向へと振れるのは、大きくその人の評価を下げているのです。ムラの方向とは、突然体調を崩したり、出社が遅れたり休んだり、機嫌を損ねたり、報告をすっぽかしたり、といったことです。
評価が下がる理由は、仕事は個人だけではなく、チームでやっているからです。チームにとって安定性の要素、つまり継続性は、格段に価値を持ちます。一方、ムラはチームへのダメージが大きい。だから「×」が付きます。
ピーク性能が出せないときに、ピーク性能を下げてでも安定的に出力するのがプロ。ピークは高いけど、ムラのあるやり方をしているのは、プロとは言えないですね。図にすると、緑色の部分にとどまっている必要があります。もちろん、到達したらここをベースに、次の目標を定めてまた邁進していくのが前提ですよ。
極端にピーク性能が高いという芸術家型の人もいますよね。でも、そういう人はチームワークができず、ピーク性能の評価基準が変わると脆く崩れ去っていきます。これではビジネスは運営できません。つまり評価が上げられないわけです。
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「自分は能力があるのに上が認めてくれない」と思ったら試してみたらどうでしょう。
・早朝に一定の時間で出社する
・安定して報告・連絡・相談をするようにする
・毎日決まったフォーマットのものを出す
これを継続するだけで心が安定します。心が安定した状態で上手に「力を抜く」。頑張るときに頑張る。これがプロの仕事の仕方です。図で考えると分かりやすくないですか?
弊社で日報の仕組みを取り入れているのはそういった背景があるのです。そして、これは、「えいやっ!」で切り抜けてきた過去の自分の反省に基づいているものであったりするわけですね(苦笑)!
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※20110816 09:44 文面の流れがおかしいために 「つまりチームワークができないわけです。」を削除しました。