「日本IBMの社長になります」と言った伝説の新入社員 #abtm
昨晩はオルタナ定例会にてマリコさんの発表でした。タイトルは『MBA取得がワークライフ形成にどのような影響を与えたか?』でした。
「私の目標は日本IBMの社長になることです。」
実はマリコさん、日本IBMに入社されたときに人事面接でこのように言って、その後、伝説の人となったようです。上司などからも「社長になるなら、」とことある毎におもしろがられていたとか。実際に昨晩の発表をTwitterに書き込んでいたら、@hiropon508さんから次のコメントが来ました。
hiropon508
伝説となってます(笑) RT @sakamos: マリコさん、入社のときの希望が「日本IBMの社長になります!」 #abtm
http://twitter.com/hiropon508/status/13176743435182080
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マリコさんは声のトーンが高い明るい口調で、ひたすら元気に話し続けることが特技、アークコミュニケーションズの社長さんです。
共通点の多い人です。大企業勤めをして、若い頃にMBA留学をして、その後に会社を始め、未だに生き残って社長をやっています。たまに情報交換をさせてもらいながら刺激をもらっています。
違いも結構あります。マリコさんはテストでいい成績を取るのが上手だとか、私費留学でMBAに行ったとか、女性であるとか、出産をしているとかです。違う体験からもいろいろと学べておもしろいです。
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昨晩の発表では、2年間の私費留学であるが故の2000万円もの機会損失コストから、27歳でMBA留学に踏み出した女性であるから故の苦悩などについてのお話しから始まりました。その後、MBAが役に立ったかどうかなどについてでした。
「MBAを取ったら魔法の絨毯に乗せてもらえる」
誰しもが、その魔法のようなパワーを身につけて人生を変えていけるという夢を持って行くわけです。で、その後、実際にはそうでないことを学ぶのです。仕事はあくまでも一つ一つの積み重ねだというメッセージが、姿形を変えてやってくるだけなのです。
「理論の実践でレポートを書けば良い成績が取れてお終い。
ところが実社会では、プランの実行がもの凄く大変になる。」
確かに、授業やコースでは一つが終わればそのプロジェクトはすっぱりと目の前から消えていきます。実際の仕事では連綿と関連付いたことがパズルのように目のっまえに次々とやってくる。
「GEのケーススタディで1万人のリストラをやればいいと書いたレポートで
A++をもらったのに、実際に自分が中国で立ち上げた事業を収束するのに
3名に解雇を言い渡すことがどれだけ大変だったか。」
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2年間の授業料や生活費、そして休職や退職しているが故のインカムの無さ、それが純粋に価値のあることなのかというポイントだったわけですが、マリコさんの示した最後の図が印象的でした。
★ラーメン屋さんのナプキンへのらくがきで失礼!
20代から30代前半は知識量がもの凄く伸びる。そして伸びがフラットになった後に積んだ経験が、アラフォー・アラフィーで生きてくるという図です。だからアラフォー・アラフィーとはいえ、今の瞬発力の方が遠くに到達できると。
自分がその図に加えたいコメントとしては、MBA留学のような、多くの人がやらないことをやったフルーツは、その伸びの段階での到達する高さが高まるのだろうな、ということでした。若い頃の知識吸収段階でやはり無理をしてでも勉強すれば、それだけベースのラインが上がるわけで、そこからジャンプした場合の到達も先に行けるということです。
そのジャンプするのがウサギであるあたりはちゃんとしたスライドでは工夫されていました。いずれにせよ、人生において、到達するポイントというのは、様々な限界にチャレンジしていきながら伸ばしていく、そんな姿勢に共感を覚えたのです。
「せっかくもらった命なので、なんとかベストを尽くして生きていきたいな。」
そんなことを思い出せてくれたプレゼンテーションでした!「日本IBMの社長」という目標とは違っていますが、同年代頑張り屋さんの元気な姿に刺激を受けました。
マリコさんありがとうございました。(ところで、今日の朝9時からの駅伝、成績いかがでした?というか完走できましたか??)
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自分にとってのMBAの価値があったかどうか、こちらに以前まとめたエントリー『MBAの効果ってあったのだろうか?』がありますので、どうぞご参考まで。