中途半端なiPadだからこそ外部アクセス端末として理想的
おはようございます。
朝5時55分、駅への道中。顔を上げると空が高く青く、そこに朝日がオレンジ色に照らし出す木の枝がつきだしています。夜明けはどんどん遅くなり、猛暑の中も少しずつ秋の気配が見えています。
今朝は、iPadが外部アクセス端末として、セキュリティの観点から理想に近いということについて。
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■リモートアクセス、そもそも外から何を見たいの?
外部から操作したい社内情報には何があるでしょう。
利用したいものは、メール、スケジュール、ファイルサーバー、そしてその他もろもろ、ということになります。
それらに外部からアクセスする手段として、従来から携帯電話やノートPCで、様々な製品や方法が利用されてきました。やはりパソコンで、社内と同等の権限でいろいろできる、というのは実に便利です。携帯電話で社内メールを機動的に利用するのも市民権を得てきています。
そして、ここにきて、iPadという秀逸なウェブ端末に、日々様々な社内アプリを連携してテストしています。いろいろと連携すればするほど、実に使える端末になり、正直なところ驚いています。
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■一方、外から見えるべきじゃないものもある
「人事情報が外部から見える必要は無いわけですよ。」
ある大手運輸のシステム子会社のネットワークを管理されている人の言葉でした。
外部からのリモートアクセスを考える際に、何を使えるようにするのか、何を使えないようにするのか。このポリシー設定が難しいというのです。それはたとえユーザーの権限としては見えるものであっても、リモートアクセス時には見えるべきではないと。
よく、VPN(Virtural Private Network)などで、パソコンを社内に置いたと同じ環境にしてしまえばいい、というような考え方もあります。ところがそうすると、外部にいながら、権限さえあれば社内の人事情報にまでアクセスができてしまうという問題が出てきます。
「利用者の権限の問題ではなく、利用するロケーションの問題です。」
その人は続けます。
「だから、あえて一部社内ウェブアプリだけしか使えない
CACHATTOのような仕組みがセキュリティ的に正しいと思うのです。」
確かにそうです。許可したウェブアプリだけでも、外部からの仕事はだいぶできます。あえて利用できるものを制限するのです。ユーザー権限ではなく、ロケーションによって見えるべき内容が変化するというセキュリティ概念もあるわけです。
お客様にはいろいろと教えてもらえますね。
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■iPadの補助手段としてのiPhoneという新概念
中途半端といわれるiPadだからこそ、限定的な利用と相性がいいようです。iPadはPC程何でもできないものの、携帯より重いというような中途半端さを持ちます。ただ、その中途半端さが故に、こんな使い方があったんだ、というような驚きも演出してくれています。
最近の弊社へのお問い合わせの傾向で驚いているのですが、携帯電話でのアクセスをスキップして、いきなりiPadで外部アクセスを検討をしている会社さんが増えています。PCでのアクセスを廃止しようとしているのでしょうね。iPadの補助的アクセス手段としてiPhoneも検討するというのです。
「iPhoneは画面が小さくて不便だけど、
いざというときに同じことができますからね。」
確かに、iPadでの動きはこんな感じです。ストレスが無くすごく使いやすいです。是非ご覧ください。(昨日の動画を再利用、というか、実は昨日朝、このエントリーを書いていて動画に思わず受けてしまい急遽内容を変更したという裏があったりします。)
特に注目してもらいたいのは、Net-It Centralというファイルサーバー機能を持ったアプリケーションがiPadからスムーズに使えてしまっているという点です。これはかなり便利です。iPad版はまだプロトタイプとのことですが、ポテンシャルを感じさせますね。iPhoneでこの一覧性は実現できない。
お客様からのセキュリティ要件は、シンプルです。
・端末や経路にデータを残さない
・端末が特定できること
・通信が暗号化されていること
・利用ログが残ること
iPadだから添付ファイルはあえて閲覧するだけ。iPadだから決裁申請はあえて承認/却下するだけ。それでも、小さな画面をのぞきこみながらあれこれ考えるより、充分な大きさを目にしながら、物事を考えられるのは、生産性が高いです。
細かいものを見るのが苦手になっている今日この頃、iPadの文字の見やすさや一覧性には、思いのほか助けられている実感もあります(笑)。
会社でのメイン端末はPC、外部での作業はiPadで。こんな使い分けができると結構幸せかも知れません。携帯やiPhoneはその補助的手段になっていくのかな。これも驚きの現象です。
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