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【図解】コレ1枚でわかるイノベーション

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ビジネスシーンで頻繁に耳にする「イノベーション」という言葉。多くの人が「技術革新」や「画期的な大発明」と捉えがちですが、その本質は少し異なります。イノベーションを正しく理解するためには、「インベンション(発明)」と対比して考えるとわかりやすいでしょう。

インベンション(発明)とは、これまでにはなかった新しい「もの」や「こと」をゼロから創り出し、新たな価値を生み出すことです。これは個人の旺盛な「好奇心」を起点とし、長期にわたる知識の蓄積、ふとした「ひらめき」や深い「洞察」、そして「丁寧な試行錯誤」によって生み出されます。

一方、イノベーションとは、既存の要素の「新しい組合せ」によって、これまでにない価値を創造することです。インベンションがゼロからの「創出」であるのに対し、イノベーションはすでにある技術やアイデアの「活用」に重きを置きます。単独の技術ではなく、複数の要素を組み合わせることで、ビジネスとしての「収益性」を生み出すプロセスとも言えます。

そして、イノベーションがもたらす最大の結果が「不可逆的な行動変容」です。「不可逆的」とは、もう元の状態には戻れないことを意味します。例えば、2007年に登場したスマートフォン(iPhone)を考えてみてください。iPhoneが登場する前にも、ノートPCや携帯電話、iPodなどの携帯音楽プレーヤー、コンパクトデジタルカメラはすでに存在していました。iPhoneはこれらを、かつて誰もやらなかったような画期的なやり方で一つのデバイスに組み合わせることで誕生しました。その結果、私たちは今、スマホのない生活に戻ることができるでしょうか? 地図帳を開いて現在地を探し、駅の伝言板で待ち合わせをしていた時代には、もう戻れません。単に新しい技術が登場しただけでなく、人々の生活様式やビジネスのあり方を根本から変え、後戻りできない状態にしてしまうこと。これこそがイノベーションの真髄なのです。

では、どのようにしてイノベーションを生み出せばよいのでしょうか。正解が誰にもわからない変化の激しい現代において、綿密な計画を立ててから実行するのでは時代に追いつけません。そこで求められるのが「Try and Learn」です。アイデアを素早く形にして世に問い、ユーザーからの「フィードバック」を得て、即座に「アップデート」を繰り返す。このサイクルをいかに速く回せるかが鍵となります。近年、デジタル技術の発展により、この「イテレーション(反復)」を低コストかつ高速で行うことが可能になりました。デジタルはイノベーションを加速させる強力な武器なのです。

先にも述べたように、デジタル化はものごとを要素分解し分類整理する取り組みです。デジタル化すれば、分解された要素の組合せをいろいろと変えても「Try and Learn」を何度でも高速に繰り返すことができます。例えばものづくりの手法であるMBD(Model Based Design)は、そんな手法のひとつです。デジタルはイノベーションを加速するためのひとつの要件と言えるでしょう。

しかし、どれほど技術が進歩しても、それを扱う「組織」が変わらなければイノベーションは生まれません。高速な「Try and Learn」を実践するには、「失敗を許容し、奨励する組織風土」が不可欠です。失敗を咎めるのではなく、そこからの学び(Learn)を評価する文化です。さらに、いちいち上層部の承認を待っていてはスピードが損なわれるため、「現場への大幅な権限委譲」と「迅速な意志決定」ができる仕組みも必要になります。

イノベーションは、一部の天才によるひらめきを待つことではありません。既存のものを組み合わせ、失敗を恐れずに行動し、社会の当たり前をアップデートしていく、組織的かつ継続的な活動なのです。

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