経営TOOLとしての【朝メール】が満6歳になりました
★毎朝社員および関係者に向けて殆ど休まずに続けてきた【朝メール】ですが、ビジネスや陣容の変化とともに次第に変わってきています。今朝はそれについて。
【朝メール】20100119より__
===ほぼ毎朝エッセー===
□□朝メール6周年記念日
2004年1月19日が【朝メール】の第一号です。今日が誕生日です。早いものでかれこれ6年経つのです。さまざまにモデルチェンジをしながら続けていますが、総じて早朝に頭を一度フル回転に持っていくのは、自分の脳をトレーニングするという意味ではいいことのようです。
【朝メール】以前は、自分の仕事の進め方は瞬発力型でした。当時、あまりに苦しい会社の状況に何から手をつけていいかがわからず、まずは朝一にやるべきことをやって伝えてしまうという習慣作りからスタートしました。瞬発力ではものごとが解決できなくなっていたからです。この習慣を始めることで、3日坊主だと信じていた自分の、意外な継続性を発見できたことも驚きでした。
コミュニケーション手段に最終解は無いですが、この習慣を通じて、自分の考えを文面化して伝え、会社の風通しを改善することにも効果が徐々に出てきました。当然のことながら、考え方が合わない人たちは去っていき、合う人たちはより結束を固めるようになります。
メンバーにはDR (Daily Report)、いわゆる日報を前日に出してもらっています。各位とのDRとのやり取りも【朝メール】を創っていく中での新しい仕組みになっていきました。そして、途中からDRにいれてもらい始めた、当日のいいニュースを記載してもらうコーナー「ぐにゅ (Good News)」も、いわば今はやりのTwitter、ショートブログのコンセプトを先取りしたようなものでした。社内の個人個人の親近感を強める効果がありました。
ネクストアクションと組み合わせたことも大きな変化でした。とかく形骸化しがちな日報の中のToDoリストでの報告を、動的に議事録などを追従するものへと進化させることができました。途中、Kumarさんが「朝メールジェネレーター」を、西村さんが「ネクストアクションエディター」を、プログラム開発してくれたことで、この仕組みがなんとか回るようにもなってきました。朝の時間に、各メンバーの業務進捗状況を全て把握できるのです。
メンバーには、着実に帰宅前あるいは翌日の朝6時までにDRを出してもらう、さらには社内ブログに議事録や報告書を残してもらう、といったことを習慣化してもらいました。全員がやるべきことをきっちりとやる、このことができる組織は強いです。それを全員、ほぼ取りこぼしなく毎日巡回させているのです。フォローの単位は1日がいいです。
今は、この作業を朝の6時半に始めて、ネクストアクションの整理が終わるのが9時前。そこからエッセーを書いて9時半までに朝メールを社内発行。さらにライト版を編集、多喜乃さんチェックを受けて社外の人にも発行する。そんなルーチンになっています。その間に社内の空気を入れ替えてルンバ君に掃除を頑張ってもらう、何とも忙しい毎朝です。ルンバ君のお掃除動画はこちらをどうぞ!
昨年9月中旬より、毎朝6時に発行する、このITmediaのブログでの【朝メール】も始めました。基本的には過去のエッセーを手直しして出しているのですが、Google Analyticsでそれぞれの反響を観察していると、やはり書き下ろしのタイムリーな話題の方が明らかに好評です。それなので、最近は、【朝メール】用のエッセーとブログ用のコンテンツとをダブルで作成するようなこともあります。
今後も変質していくことだと思います。エッセーを社内で持ち回りで発行してもいいと考えています。あるいは、ネクストアクションのウェブ化も必要ですね。これから何年後かの【朝メール】、どうなっているのか、着実に変化していくでしょうから、ちょっと楽しみでもあります。
今後ともよろしくお願いいたします。
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