iMac新機種発売の反響をTwitter検索で観察してみた
4月30日に新型iMacが発表になりました。少なからぬWindowsユーザーが本気で乗換を検討しているのではないかと推察します。
これに関連して、Twitter検索で「iMac」に関する言及を細かく追っていくと、自然発生的なバズのありようが見えてくるようで非常に興味深いです。
先日のPerfumeの「GAME」発売の後にも、Twitter検索でコメントを追いかけていました。
それとの比較で気づいたことは、圧倒的に言及数が多いという事実。「GAME」言及の10倍ぐらいは件数がありそうです。
大方の人が
1) 「iMac新機種が発表になった」というニュースの一報を入れ
2) そのコストパフォーマンスの過激なよさについて驚愕のコメントを発し
3) 買おう、ないしは見合わせようという購買意図の有無について記し…
という具合に3回はiMac言及を発生させているのが特徴です。
iMac言及を見つけた人が@付きメッセージでレスポンスを入れるということも比較的よく起こっているので、コメント件数は自然と増えていきます。
マーケティング視点でおもしろいのは、これらが、実際に購買に至る比率が異様に高そうなコメント群であるということ。コメントを書いている人の1/4ぐらいは実際に買う人ではないか、と思えるほどです。ネットマーケティング業界始って以来の観察可能な高コンバージョンレート(ここでは言及した人が実際に購入する比率)現象かも知れません。追跡調査をしてみるとおもしろいと思います。
また、もう1つ興味深いのが、iMac新機種が米国で発表されてから、時系列で反響の推移を観察できるという点。早い人は4/29になるかならないかの時点で書き込んでいるし(Mac関連情報発信のイノベーター層)、そうでない人も4/30頃にはかなりの書き込みを入れています。
インターネットに共通の事象として、何かの出来事が起こった際に、その反応を後から時系列で追いかけることが可能だという点があります。Twitter検索では、その観察が非常に容易です。すごくおもしろい。
これはすでにいろんな人が指摘していることでしょうが、Twitterでは現在進行形の事象にコメントを入れるという形で、事象との間である種の接点を作ることができます。事象にリンクを張ると言ってもよい。ブログとの差異は言説の物理的なサイズに過ぎないのだけれども、そのサイズの小ささが、リアルタイム事象への高い追従性につながっているように思います。
それにより、自分が進行中の事象とゆるく同期しつつ、自分もその”変化のなか”に入ることができます。そして変化する事象から自分もフィードバックを受けつつ、新しい行動を起こす。例えば実際にiMacを注文してみたりする。そしてそれが事象を拡大再生産する格好になる。
こういう図式がすごく興味深いです。
締まらないですが、簡単なメモということで。