ドローンの知識の整理、おさらい
右の画像は、私、大塚が先日の拙ブログでもご紹介しました注目しているドローンで、「Zano」と言います。
そもそもドローンの開発は、軍事目的から始まりました。米軍が無人機を戦地に飛ばして、戦闘に利用をしたのです。
その後は、ビジネスへの利用も少しずつ始まり、農業や上空からの監視によるセキュリティー確保、難民への上空からの食料投下、さらにはスポーツ競技の上空からの撮影まで、広い範囲で使われるようになってきたのです。
サイズは直径2.6cmから4m以上まで幅広く、重量も12gから30kgといった範囲に広がります。
飛行速度は70km/時、高度も4500mまで上がるタイプもあり、飛行時間は10〜20分間程度が平均的です。
将来において、ビジネス利用がより本格化すれば、市場規模は2025年までに米国で820億ドルまで達し、10万人の雇用を創出するという試算もあります。
農薬の散布からカメラ撮影にとどまらず、利用シーンは限りなく広がります。
例えば、離島などへの医薬物資の運搬など、本来は船舶の利用など非常に時間とコストを要していたことが、リアルタイムかつ短い時間で運ぶことができるようになる、という使い道があります。
さらに、これは実例ですが、福島第一原子力発電所での放射線量の調査のために、ドローンが建屋内部に入り込んで、測定から撮影まで行った、という役割もあります。
人が入り込めないような危険地帯や、高度がある難所などへ飛来させて、目的を果たしてもらう、という世の中の役に立つビジネスなどは有望です。
もちろん商用であるからには、利益を出していかないと継続できず単発で終わってしまう取り組みになってしまいます。
だからこそ、今は各社、準備段階や様子見であったりする訳ですが、気になるのは関連法案の成立や規制によるビジネスへの影響です。
そういったことに注視していくことは当然として、ドローン活用には利点ばかりなのでしょうか?
ドローンの課題
航空機も墜落することが避けられませんので、当然ドローンも墜落のリスクを抱えています。墜落する確立は1%、つまり100回に1回は墜落してしまう、という指摘もあります。
人間の生活圏の頭上から突然、数十kg規模のドローンが落ちてきたらひとたまりもないのです。
他にはバッテリーの持ちの限界や、重い荷物を持ち運ぶパワーが不足している、といった課題もあります。
いずれも、おそらく今後の技術の進展によって1つずつ解決していくのでしょうが。
未来は明るい
筆者はドローンを取り巻く環境には課題もありますが、それを上回る大きさの可能性もひしひしと感じています。
3年〜5年後には、相当な役割を私たちの周りで果たしてくれるのでは、とまでそんなに遠くない近未来を描いています。
上述の2025年まで待つ必要もないくらいのスピードで、進化を遂げていくはずだからです。