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子供から聞かれた「生まれ変わったらお金持ちになりたい?」について

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若者の間で「結婚は贅沢品」と言われるくらい、世の中において
特にお金の価値観について昔とは違う考え方が増えてきており、
ビジネスを日頃回している側から見ても、
ますます多様性が求められる時代になってきました。

派生する用語にも、"らしさ"が現れています。
中でも「親ガチャ」という言葉には、少しせつないくらいの意味が
込められていて、昔以上に貧富の差が拡大している時代背景を
表しているかのごとき思いを抱いてしまいます。

親ガチャは、子供にとって生まれる家庭環境を選ぶことができずに、
まるでガチャガチャのようにコインを入れてレバーを回すまで、
何が出て来るのか運次第、という事象に例えたよく考えられた?
言葉です。

昔には無かった考え方では決してないのですが、
SNSの普及で見えるはずもない他人の恵まれた私生活を覗き見ることが
できるようになってしまい、"リア充"という言葉と合わせて、自分には
ない他人の恵まれた環境を羨ましくも、諦めに似た気分で眺めてしまう、
という何ともやはりせつない意味が込められているのです。

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そんな今の世相ですが、先日に息子からこんな質問を受けました。
「お父さん、もし生まれ変われるとしたら、お金持ちの家に生まれたいと思う?」

急に予想外の質問を受けた私は、戸惑いながらもとっさにこう答えました。
「そうだね、やはりお金は無いより有った方が良いから、お金持ちの家に生まれ変わりたいな」

しかし、こう答えてみたものの、何か自分の中でスッキリした気持ちになれなかったので自問自答し、その後に訂正しました。
「お父さんは何もしないのにお金だけがいっぱい有るような環境は望んでいないよ」
「それよりもむしろ、自分の能力や仕事ぶりが世の中で高く評価されて、その結果としてご褒美のお金をいっぱいいただけるような人生に生まれ変わりたいんだ」

なるほど、自分でもよく答えたものだと後から思いました。
確かにお金は無いより有った方が良いに決まっているのですが、手に入れる過程が大事で、高い評価を受けて手に入れることができた方が人生は充実して、やりがいも有るのだと日頃から思っていたから出た言葉でした。

ただし、このような人生を送ることはなかなかできません。いくら自分に実力があったとしても、です。
お分かりでしょうが、自分が実力を発揮する過程において、その発揮の仕方や人との接し方、上司や上の立場の人を含めた仕事環境に大きく左右されることが多分に有るからです。

だからこそ、人が仕事で成功するためのハードルは限りなく高く、それでもやりがいのあることだと思うのです。

このような思いを馳せながら、私も世の中で認められて高い評価を受けることができるよう、日々の努力を続けていきたいとあらためて自分自身にも言い聞かせたのでした。






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