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技術で勝って、商売で負けていませんか?

新しい時代の到来はあらゆる方面から

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今回は先日、知り合った若手の有望株のクリエーターの話からスタートします。

彼の年齢は30歳を少し超えた位で、映像系の仕事をしています。
初対面の場合のビジネス系の慣例と言えば、名刺の交換が通例で昔から私が歩んできた日常の道筋ですが、その時は違っていました。
彼は私にインスタのアカウントを示してきたのです。

あえてPC版電子メールアドレスの提示の要求をしなかったのは、何か自分の中に時代遅れ感を覚えたからなのかもしれません。
いずれにしても少し時代の変遷を感じた瞬間でした。

確かに、5,6年前にも名刺には電子メールアドレスではなく、フェイスブックのアカウントやTwitterのアカウントを印刷するという流れが出来てきたことがありました。

ところが今はどうでしょうか?逆にフェイスブックやXをビジネスのプロフィールに使う傾向は寧ろ、後退しているのではないでしょうか。
どんどん時代は先に進んでいるのです。数年前に新しかったことがすぐに廃れてしまう、とでも言い換えることができます。

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ここからは本日のテーマに沿って、広範な話を続けていきましょう。
最近は立て続けに結婚式に列席している傾向にある私ですが、披露宴の内容にも変化が生じています。
具体的には、招待する客人に職場の上司や同僚が誰も居ないことが増えてきたのです。ご存知でしたか?
仲人を立てないという流れは、もうすでに10年以上前から存在していたことは知ってのとおりですが、招待客の内容にも顕著な違いが見て取れるのです。
披露宴の進行はもはや昔で言う友人に囲まれた二次会と化して、仲の良い仲間に囲まれて盛り上がるという進み方です。そうなると逆に盛大な二次会は消滅して、より厳選された少人数の親友だけとしっとりと二次会で新郎新婦が別れて交流する、という流れです。
もちろん、このような傾向が全てではなく、人それぞれのやり方はあるのでしょうが、大きな変化であることには違いありません。
それでも、新婦から両親への感謝の手紙朗読が今でも存在していることに、親近感を覚えた私がそこには居ました。

結婚披露宴の例で言えば、古くても価値のある慣習は残しつつも、自分たちがより楽しむことができるイベントの立案や開催には労を惜しまない若者像があることが確認できました。

次は少しグローバルな事例で、理解を深めたいと思います。
超大国アメリカについてですが、今秋に迎える大統領選での展望が取り上げられる機会が今後ますます増えていきますが、現状はトランプ氏の復帰の可能性が有望視されています。
そうなると日本や世界にどういった影響を与えるのかの考察は専門家に委ねたいと思いますが、私が注目している点の1つにトランプ氏のEV自動車嫌いがあります。

先進国どころか世界のリーダーを自認している米国について、環境政策の実施はトップランナーを走っているとの誤認を持ってみえる方が多そうですが決してそうではありません。大統領の考え方ひとつで右にも左にも曲がってしまうというのが実際のところです。
ヨーロッパほどは環境政策の推進に力強さが無いのが米国だと言えます。
仮にトランプ氏が再選された場合には、世界の自動車のEV化一択での意思統一に逆風が吹くと言わざるを得ません。
そこに、アップルの自動運転カーの開発中止などのニュースも加わって、自動車業界では寧ろハイブリッドカーへのフォローの風が吹き始めているような気がしているくらいです。

そうなるとやはり強いというべきか、運が良いと言うべきか、トヨタの再評価です。先日は株式の時価総額で近年は後塵を排してきたサムスンを逆転したばかりの同社に対してです。
トヨタに対する私の分析や感想はまた別の記事で書くとしまして、日本人のアイデンティティをトヨタがもうしばらく背負ってくれそうな気配に安堵した自分がいます。

ここまで長々と書きましたが、何を隠そう、若年層が長い文章を読まなくなった、動画で手短に伝えてくれ、という嗜好も十分に認識しています。
いわゆるタイムパフォーマンスの重視ですね。

それでもなぜ、このようなブログ記事を書くのか?って
なぜなら、プラットフォーム媒体としてのアイティメディアの強さを知っているからですよ^^

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