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技術で勝って、商売で負けていませんか?

IoTの利便性の高さをマイカー点検で感じる

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IoTほど、必要性の高さをわかっていても、日常生活で実感として思い知る機会の少ないテクノロジーは他にはそんなに無いのかもしれません。

これを筆者は先日、実体験として感じました。
マイカーをガソリンスタンドに持ち込み、季節外れのタイヤ交換(冬タイヤ→夏タイヤ)を作業員に請け負ってもらった際に経験した話です。

通常なら、3月の末、遅くても4月の初めにはタイヤ交換を筆者自らが手作業で自宅にて行うのですが、今年はズルズルと初夏の季節までそれをせずに引き延ばしてきました。
これは単に筆者の怠慢なのですが、さすがに暑さが体力を削る季節になってしまい、外部に委託することになったのです。

ただし、これが結果的に功を奏することになるとは、運が良いと思いました。
と言うのも、ガソリンスタンドのタイヤ交換作業員が私のマイカーを作業場に移動させる際に、車内から異臭を感じた、との申し出が休憩室で待機していた私にあり、説明を受けるために作業場に行ってみると、
「車のエンジンを冷やすための冷却水が枯渇していてほとんど無いから、このままではいつオーバーヒートを引き起こしてもおかしく無い」との説明を受けたからでした。

日頃、エンジンルームを点検する機会をあまり持たない私も悪いのですが、もう少し発見が遅かったらオーバーヒートどころか最悪時には炎上という危険性があった訳ですから、ここで発見できて良かった、という訳です。

車いじり愛好家の人たちからしたら有り得ない話をしたのかもしれませんが、私にとってはかなりショッキングな経験だったのです。
それをこのタイミングで、匂いだけでガソリンスタンドの作業員が異常を察知してくれた、という幸運は計り知れないものでした。

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命拾いをしたような気分、と言っても大げさでは無いようなこの経験を通じて、私が直感的に感じたことが「IoT」という力強い存在でした。
今回のようなただ幸運に頼るのではなく、機械などのトラブルを未然に防ぐ、ことの有用性は非常に高い、と思ったのです。

ご存知のようにIoTはそれをやってくれます。
機械設備にセンサーを設置して、温度や湿度、振動や回転などの状態を常時把握し続け、少しでも動作に異常があれば事前に知らせてくれる、という代表的なIoTの役割は何て素晴らしいのだろう、という認識を新たにしたのでした。

機械トラブルは、発生してしまった後に気付いているようでは、損害があまりにも大きいのは当然で、発生する前に兆候を把握できれば未然に防げて、最低限の製造現場の稼働停止で済むのです。

IoT導入の現場は、製造工場だけでは有りません。
橋や道路などのインフラ設備の状況や、農場での土壌成分やハウス内の空気の状態把握など、応用のフィールドは広がる一方です。

マイカーの異常とIoTを直感ですぐに結びつけてしまう私は相当な仕事人間だと少し呆れましたが、昔では有り得なかったほどにデジタル情報を入手できる現場が多様化してきていることには筆者も相当な期待をしていることだけはご理解いただけたのではないかと思っています。

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