オルタナティブ・ブログ > 大塚秀樹の“マーケティングマインド”の醸成 >

技術で勝って、商売で負けていませんか?

●▲君をよろしく!と引き継がれることが一番大事

»

今回のタイトルからしてわかりにくいと思いますが、
承知の上で書きました。

何のことかと言うと、ビジネスの現場、一般的には会社組織に所属して日常の仕事をしている人が世の中の大半だと思いますが、そういう組織の中の話です。

ある程度の規模を持った組織であれば、自分の直属の上司と一生、付き合うことはほとんどないはずです。
一定の期間の付き合いが終われば、転勤するなり、退社するなりして、離別することになるでしょう。

そうした場合に、彼ら旧上司が、新しく引き継ぐ上司に対して、自分のことを「よろしく頼む!」と言ってくれているのかどうかが、大袈裟な話、自分のその後の会社員人生において、とても大事なことである、と言いたいのです。

箸にも棒にもかからない人物として、過ぎて行ってしまっては、せっかく自分が持っている能力を発揮できる仕事や職場に将来到達することが疎遠になってしまうという訳です。

結局、どんな組織であれ、自分の上司の力添え無くしては、次の道は開かれないことが現実なのです。
自分はこれだけ頑張っているのに、これだけ努力をしているのに、と思っていても、他人から見た評価がすべてであり、自分の頑張りを頑張りとして社会に広げてくれるのは他人しかいないのです。

繰り返しますが、自分は頑張っています、といくら公言しても、頑張っているかどうかを決めるのは他人であり、それは主に本人が出した成果を元に評価されることがほとんどです。

というようなことから考えても、やはり上司から気にかけて貰わないと何も始まらない、という結論に至ります。

同じようなことは実は学校生活でも言えます。
自分の担任の先生に気にかけてもらう、もっと具体的に言えば、学年が上がる時に、旧学年の時の担任の先生から、新学年の担任の先生に、「●▲君をよろしく!」と引き継がれることが一番大事だと思うのです。

そう引き継がれることによって、最終学年になるまでどころか、卒業までの間、ずっと関わってくれる先生は自分のことを気にかけてくれていて、常に声掛けやアドバイスを与えてくれるはずです。
それは自分にとっては必ず勉学面でもスポーツ面、文化活動面でもプラスになるはずです。

という具合に、「よろしく!」と言ってもらえることの恩恵は非常に多いはずです。
そうしてもらうために必要なことは、自分で考えてください。
例えば、会社組織で言えば、上司を立ててあげること、
学校生活で言えば、有難うございましたチョコレートを上げるなど、シチュエーションに応じて実践して欲しいのです。

少しだけ補足すると、今の時代、あからさまなゴマスリは逆効果となってきました。
会社組織では評価を上げてもらうため、
学校生活では内申を上げてもらうため、が当てはまります。
それらを目的とするより、間接的ではありますが、長い目で気にかけてもらう、という姿勢を保つことの方が重要だと思えるのです。

Comment(0)