PC・サーバ・携帯電話の出荷台数推移(4Q'10)~携帯電話が伸び続けている~
Gartnerは、PC・サーバ・携帯電話の出荷台数を発表しています。4Q'10のデータが出揃ったので、前年同期比及び年間の出荷台数をグラフ化してみました。
・前年同期比
・年出荷台数比(2005年を100とした場合の比較)
(出典:Gartner)
携帯電話が極端に回復している理由はわかりません。統計的にOtherが箇所が増えているため、統計対象が増えたのかも知れませんし、BRICsが好調なのかも知れません。また、スマートフォンに引きづられた可能性もあります。
また、2010年の出荷台数比を見ると携帯電話は年20%前後、PCは10%前後の成長を維持した場合の想定の数字まで復活しています。これは、2008年末から始まった金融不況の影響を受けながらも復活したためでしょう(支出が抑えられたので、その反発がきた)。
ただし、携帯電話に関してはNokiaがスマートフォン戦略の転換を発表しました。またAndroidの端末の増加を考えると2011年の携帯電話(もしくはスマートフォン)は、非常に大荒れになる可能性があります。とりあえず巨人Nokiaは、Windows Phoneの製品を出荷するまでは減少傾向を示すでしょう。最悪のケースにおいてSamsungが首位に立つシナリオもありえるのではないかと予想しています。
サーバ市場は回復傾向を示していますが、PCや携帯電話レベルには回復はできていないようです。これは、クラウド化による企業のサーバ購入の減少、サーバでないPCのサーバへの転用、仮想化によるサーバの集約なども販売数は減らすしている要因かも知れません。こればかりは、サーバの定義もあるため台数だけで判断しづらいものがあります。
PCは、Intelのチップセットリコール問題が発生したため2011年のスタートは予想よりも少なくなるでしょう。ただし、それはすぐに回復すると思われます。それよりも大幅にUIを変更したAndroid 3.0のメディアタブレットがどの程度PCの出荷台数に影響を与えるか注目されています。共存するのか、それとも食い合うのかわかりません(PCは侵食されるでしょう)。
それでも携帯電話~PC~サーバの回復傾向を示していますし、2011年にはこの傾向が止まるとは今のところ思えません。2011年は販売台数に関して調子が良い年になることを期待しています。
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