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NokiaとHPの選択の違い

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世界一携帯電話を販売しているNokiaがSymbianを捨てて、Windows Phoneを採用することを発表しました。現CEOがMicrosoft出身者のため、パイプが強かったのもあると思われますが、Microsoftが採用するためにお金を払ったとも言われています。真相は分かりませんが、Windows Phoneにとっては良いニュースになります。

なぜ、NokiaはWindows Phoneを選択したのでしょうか?

まずは、スマートフォンOSのシェアの現状は以下になっています。

・四半期

・年

Symbianに未来は無いと断言はできませんが、モダンなスマートフォンOS相手では苦戦することはだけは明白です。なぜならば、iOS、Android、BlackBerry、WebOSには同じプラットフォームであるメディアタブレットが発売中もしくは発売予定があり、オンラインソフト販売も充実してきています。

Nokiaは、iPhone発売後にSymbianを傘下に置いたり、x86陣営(後でAMDが参加)が推進するMeeGoと提携したりと模索していましたが、Microsoftと提携することになりました。

Windows Phoneの選択した理由として、Androidでは差別化できないとありますが、日本で発売されているAndroidは差別化もできているので本当の理由は違うのでしょう。

Windows PhoneでNokiaがスマートフォン市場でNo.1の地位を確保できるかわかりません。現時点(2011/2)でのWindows Phone 7でWindows Phone系のシェアは回復傾向を示していません。また、予想でしかありませんがMicrosoftはWindows Phone系のメディアタブレットは出さないでしょう。ARM版Windows販売を次期Windowsで行うため、Windows Phone系メディアタブレットは選択肢とないと思います(外れるかも知れませんが)。

このため、Windows Phone系プラットフォームの魅力はAndroidと比べて非常に高いとは思えません。

実質、NokiaはSymbianより経済的なプラットフォームが欲しかっただけではないかと思います。プラットフォームを作るには、現在ではOSの開発とオンラインソフト販売をセットで構築しないいけないため、Symbainで再スタートをきるよりもMicrosoftと協力したほうがコスト的にメリットが多いと判断したのではないでしょうか。

Nokiaとしては、携帯電話(スマートフォン)を売りたいだけで、苦手なプラットフォーム作りは他に任せたいと言うのがあるのかかも知れません。

ただし、弱者連合が成功するケースは多くはありません。また、Palmが過去にWindows Mobileを採用して成功できなかったケースがあるため、Windows PhoneでNokiaがスマートフォン市場で主役に戻ってこれるかはなはな疑問です。

NokiaのWindows Phone採用の前にHPがようやくWebOSベースのスマートフォンとメディアタブレットを発表しました。

世界一PCを出荷しているHPですが、昔はHP200LX、Jornada、買収したCompaqのiPAQが有名で、PDAメーカとしては老舗中の老舗です(まぁ、電卓メーカでしたからね)。このため、HPは、小さいガジェットを製造に関しては歴史あるメーカです。

ですが、現在のスマートフォン・メディアタブレット時代ではHPは有力なプレイヤーではありません。このため2010年にPalmを買収し、WebOSベースで巻き返そうとしています。

Nokiaは差別化するためにMicrosoftと提携しましたが、HPはPalmを買収して差別化したことになります。

WebOSが成功するかわかりませんが、RIMやAppleを見ているかぎりはスマートフォンならば自社プラットフォームでもある程度のシェアを確保できるかも知れません。Palmの遺産がどこまで有利になるかわかりませんが。

ただし、WebOSに関して注目できるところはあります。それは、node.jsを使用するユニークなプラットフォームなところです。Javascriptはサーバサイドでは歴史は浅いですが、フロント言語としては歴史も重要度も十分な言語です。JavaやObject-CよりもJavascriptで手軽にアプリを作れれば、アプリ数によるプラットフォーム評価は追いつける可能性があります。

また、HPはPCメーカだからの発想かも知れませんが、WebOSベースのPC(HPがwebOS採用PCを予告、年内にも発表へ)も製造するようです。

私はこの判断は面白いと考えています。iOSを見ているとこれをMacbook Airに搭載するとどのようになるだろうかと思うことはあります(マルチタッチ部分の修正は必要だけど)。

MacBook Air(11インチモデル)を購入するとiPad使わなくなったケースもあるそうです。これはOSの違いと言うよりもハードシステムが向き・不向きがあるためだと思われます。iPadはハードウェアキーボードはありますが、立てかける部品が必要です。これらが一体にできる装置があればまた違ったかも知れませんが、これらを両方を持ち運ぶことを前提した場合、Macbook Airに勝てるとは思えません。

逆に言えば、もしOSに問題がネックにならなければiOS版Macbook Airがあったらどうなっていたでしょうか(マウスで操作できるようにしないといけないため、修正要ですが)。製造原価も違うため、価格差もつけないといけないと思いますが、iOS版Macboo AirとMac OS X版Macbook Airが販売されていれば、どちらが売れたでしょうか?

これらの仮定の話を実験するのがWebOS版PCです。

私は、現在のWindowsの様なOSは多くの人が必要ではなく、少ないリソース(メモリとか、CPUパワーとか、ストレージ量とか)で動くOSで十分だと思っています。よく考えてください、PCのCPUパワーが平均どれくらいですかを。ほとんどが0%です。

このため、十分な広さのキーボードとマウスと、軽いOSさえあれば、多くのユーザにとってはことが足りるでしょう(キー入力が必要がなければ、メディアタブレットでいい)。

スマートフォン市場は現在のところもっともホット場所です。その理由としては、販売台数が成長しているところと、覇者が固定化されていないためです。

陥落しそうなNo.1と旧世代の覇者が、別々の選択でスマートフォン市場でリスタートを切ろうとしています。どちらの選択が正しいのかは、2011年に製品が出揃い、2012年には結果が出ます。その時点で結果を論じても良いと思います。

どちがら成功するかは非常に難しいですが、私はWebOS(HP)に投票したいです。理由はnode.jsを採用に魅力を感じていることと、HPがWindows Phoneに採用しなかったことです。

HPは、Windows Mobileを販売していました(今もしているのかもしれませんが)。このため、Nokiaと同じ選択でも問題ないはずです。ですが、その選択を取りませんでした。理由は明白ではありませんが、その選択ではAndroidに勝てないと判断したのではないかと思います。

ですが、両社の決断でスマートフォン市場が競争が激化し、以前よりもホットになるでしょう。これはユーザにとってもメリットが多いと思います。

ただし、残念なのは、両社の製品が日本で発売されるかが微妙なところでしょうか(Nokiaは既に日本から撤退している。HPは日本市場に投入しない製品がけっこうある。)。

Comment(2)

コメント

TETSU

Androidの差別化は難しいと思います。今も似たような機能をもった端末がだんだん増えてきている感じだし・・今後はもっと難しくなると思われます。特に値下げ競争になったら利益を得るのは難しくなるでしょう。

ちなみに、iOSも中身はMac OS Xと同じだったと思います。中心部分は共通で、上にのるGUI(シェル?)を変更しているだけなので、Airにのせるだけなら簡単かと(Appleが意味があると思えばですが)
逆にAndroidの場合は、Linuxの上にGUIをのせただけなので、各種端末へのせるのは簡単に出来ますね。問題は、特殊な機器だとデバイスドライバも自社専用で作らないといけないし、もちろんそれを管理するツールアプリも専用が必要で、本体のAndroidがバージョンアップについて行くのが大変ってところですね。
Windows Phoneだと、PCのように、MSがある程度管理してくれる可能性があり、MSが出したアップデートも安心して適用出来るようになるかもね(Androidだと難しいでしょうね、各社各様でバラバラですから)

TETSUさん、コメントありがとうございます。
Androidは難しいですかね。値下げ競争になるでしょうね。
MeeGoが普及しない理由に、あまりにもIntelがメーカサポートしないためだと言われています。そこは、Microsoftはわかっているのでしょうね。Android 3.0のメディアタブレットでもメーカ毎にサポートが変わっていたりするので、政治的なパワー(お金かな)によっていろいろとあるのかも知れません。
このあたりはまだ勝負付けが終わっていないと思うので、もう少し混沌とした情勢のほうが面白いと思っています。そういった意味では、NokiaはバランサーとしてわざとMicrosoftに与したと考えると面白かったかもしれません。
今後もよろしくお願いいたします。

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