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DX案件の始め方④ ~持続させ発展させる~

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デジタルトランスフォーメーション(DX)というキーワードに注目が集まってから、随分経つ。

僕が所属するケンブリッジは、企業変革をお手伝いするのが本業なので、DX案件の相談もたくさんいただくし、実際に支援もしている。

多くの方々がDX案件と格闘しているのを実際に見てきた・・・。いや、本当に大変ですよね・・・。少しでも、取り組みのヒントになればと思い、僕らがDX案件をお手伝いする時に気にしていることを整理してみたので、ここで紹介してみようと思う。結構分量があるので、5回シリーズでの展開だ。

第4回:DX7ヶ条(持続させ発展させる)

ここまで、
第2回:未来を描く
第3回:実現にこぎつける
について解説してきた。

最後は「持続し発展させる」という話をしたい。連載の初回に書いたが、従来のPJが問題解決を中心とした外科手術だとするなら、DXのPJはより良い未来を作るための体質改善のようなものだ。

つまり「一回手術して終了」ではなく、「ずっとやり続ける」ものなのだ。継続してなんぼ。デジタルトランスフォーメーションは一日にしてならず。一度DX化しても、また技術は発展する。ビジネスの環境も世の中の常識も変わる。

体質改善に終わりはないように、DXにも終わりはない。

DXに終わりはない。継続して発展させる工夫をしておかないと、すぐに陳腐化してしまうし、元に戻ってしまう可能性もある。持続性をどう担保するのかは、難しいのだが、3つポイントを上げてみたい。

①単発のPJではなく、その先を考えておくこと

一度やって終わりではなく、次々と発展、展開させていく計画にした方がいい。2ndStep、3rdStepを始めから見通した計画にしておくと、途中で活動の火が消えなくてすむ。DXのロードマップを描いておくと言ってもいいかもしれない。

②自然とデジタル化が加速していくようなストーリーを

誰か推進者が押し続けなくても、はずみ車が回るように自然とDXが回っていく形を作るのが理想だ。例えば、データの精度が自然と上がっていくような取り組み。

NG例)
こっちの部署はデータを貯める。こっちの部署で活用します。以上。
これだと、なかなか長続きしない。貯める方の部署は全然手応えがないしインセンティブがない。ダイエットと同じで、人は手応えがないとやらなくなる。

OK例)
例えば...だが。
カスタマー対応部門が、顧客の基礎データをきちんと整備する。マーケティングの部門で貯まったデータを活用して、1to1マーケティングを仕掛ける。その結果(リアクションや興味関心の情報)を顧客データに戻し、顧客基礎データの精度をあげる。
カスタマー対応部門は、顧客からの問い合わせや、申し込み/解約などの対応時に、精度の上がった顧客データも参照しながら、やり取りを行う。この時のやり取りの結果は、当然顧客データに反映。マーケティング部門では、それを活かして...。
という感じで、自然とデジタル化が加速していく形が作れると良い。

③後継者を育てておく

NewtypeによってリードされるDXプロジェクトだが、ずっとNewtypeが引っ張り続けるわけにはいかない。Newtypeには次のDXプロジェクトが待っている。だから途中で誰かに後を引き継ぐことになるのだが、OldTypeに引き継ぐと取り組みが止まってしまう。取り組みの価値が理解できないからだ。とはいえNewTypeはそんなに多く存在しない。

だから、センスの良いOldTypeをNewTypeもどきに育ておく必要があるのだ。可能性のある人材をDXプロジェクトに入れ、NewTypeと行動を共にさせることで、NewType側へと引き上げていくと良いだろう。

ki_zgundam05.jpg
<機動戦士ガンダムより引用~強化人間フォウ・ムラサメ~>なんども言うがあくまでイメージである。

まとめ

簡単ではないが、こうした視点を持って、単発で終わらない取り組みに仕立てていくことを意思するようにしている。

ここまでの記事でDXプロジェクトにおいて「気を付けていること」を書いてみた。どちらかというと「考え方」に近い話。次回は「じゃあ実際のPJでどうアクションしたらいいの?」という話を簡単にまとめてみようと思う。「アクションプラン」に近い話だ。




ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに所属するコンサルタント榊巻(さかまき)がお送りするブロク。
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