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「プロジェクトリーダー及びプロジェクトチーム養成学校」始めました

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ケンブリッジは、昨年からプロジェクトリーダー及びプロジェクトチーム養成学校を始めました。次は4期目に入りますが実は毎回満席御礼。人材育成に対する関心の高さがうかがえます。
ですが、コンサルファームが自分たちのノウハウを教える学校を作るなど異例中の異例です。それでも開校に至った背景には、大変、大変熱い思いがありました。

なぜ養成学校なの?

ケンブリッジは企業変革を支援するコンサルティングファームなんですが、自分たちのノウハウをオープンにして、しかも教え込むために養成学校を開校。

自分たちの「飯のタネ」を売る行為なので、普通のコンサル会社からはすると全く不合理に見えるはずです。実際よく「ありえないんだけど?何やってんの?」と言われます。

でもケンブリッジには養成学校を通じて作り出したい未来があるんです。

養成学校で作り出したい未来

以下は、養成学校運営チームのPPTスライドからの引用です。

【我々が抱く危機感】

日本の労働生産性は低く、非効率な仕事に疲弊が蔓延している。そして、AIの勃興により人の担っている仕事の多くはAIに代替され、人には変革を生む仕事を担うことがより一層求められる。しかし、それができる人は本当に僅かしかいない。このまま手を打たなければ、日本は今以上に衰退の一途を辿るだろう。

【我々が創り出したい未来】

そこで、我々は日本のビジネスパーソンにコンサルタントの持つ技術のすべてを届けたい。なぜなら、コンサルタントの持つ技術には変革を上手に推進し、仕事の生産性を高める要素がみっちり詰まっているからだ。その技術をあらゆるビジネスパーソンが使いこなし、夢中になって仕事に取り組む。そんな日本になれば、楽しいのではないか。

日本の生産性を爆上げする。幸せに働くビジネスパーソンで溢れた社会を創る。

我々と一緒に未来を変えないか

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めちゃくちゃ熱くないですか?!相当ぶち上げていますが、我々は本気でこう思っています。

荒唐無稽に見えるかもしれませんが、コンサルタントが持つ「仕事の技術」を伝えられれば実現できると思うんです。実際ケンブリッジの書籍やセミナーを見てくれた方たちからは「もっと早く知りたかった」「生産性が全く変わった」「全社会人が読むべき」というコメントを沢山もらいます。

「仕事をする技術」って誰も体系的に教えてくれませんよね。でもきちんと学べば間違いなく変わります。

学びのピラミッドモデル

では何を学べばいいのか?ケンブリッジではこれまで、いろいろなメディアでノウハウを公開してきました。それらを今回4つのレベルに整理しました。

ピラミッド4階層の学びを通して、日本の労働人口の20%にコンサルタントの持つスキルを届けたいのです。20%が変われば全体が変わります(20:80の法則は有名ですよね)。少しでも興味を持ってもらえたら、まずはビギナー階層に触れてみてください。

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ビギナー

ケンブリッジに興味を持ったら、まずwebで気軽にアクセスできるコンテンツに触れてみてください。「YouTube×ケンブリッジ」「Udemy×ケンブリッジ」「書籍×ケンブリッジ」で検索すれば沢山出てきます。ここで内容に興味を持ってもらえれば、ミドル、エキスパートと上がっていってほしいのです。このブログもビギナー階層のコンテンツです。仕事や会議のコツ、PJマネジメントのコツなどを読むことができます。

ミドル

webの手軽なコンテンツより、一歩踏み込んで、ケンブリッジの社員と向き合いながらスキルを学ぶ階層です。特徴は質疑応答やワークの時間をふんだんにとっていることですね。一方通行ではなく、双方向になった途端、圧倒的に深い学びになります。

エキスパート

単発ではなく、一連の方法論や技術を体系的に学ぶ階層です。ここにプロジェクトリーダー及びプロジェクトチーム養成学校が位置付けられています。

プロフェッショナル

現場で方法論を使いこなし、経験から学び、新たな方法論を整備する階層です。現場は学びの宝庫です。そして学びが終わることはない。常にブラッシュアップされて叱るべきなのです。

さて、最後にエキスパート階層にある「養成学校」について解説します。

プロジェクトリーダー及びプロジェクトチーム養成学校

まず名前が長い!自覚はあります。すみません。誤解ないように伝えようと思うとこのくらいの長さになってしまいました。その名の通り、プロジェクトリーダーを養成する学校です。しかも一人ではなく、チームも養成します。PJも仕事も一人ではできないですから。

養成学校では、4ヶ月8コマの授業でケンブリッジの方法論や、基礎スキルを体系的に学び、実践してもらいます。狙いに合わせて複数のコースがあるのですが、カリキュラムの内容はパンフレットを見てもらうことにしましょう。ここでは、養成学校自体のすごさを紹介させてもらいたいのです。(3つくらいにしたかったのに、6個も書いてしまった)

すごさ①:コンテンツがすごい

ケンブリッジには以前から良質なコンテンツありました。
・コンサルの現場で使い倒してきた方法論
・いくつもの大企業が「社内の課題図書にしている」と絶賛してくださる書籍
ケンブリッジの人材育成の核になっているトレーニング
これらがベースになっているカリキュラムです、間違いありません。

すごさ②:机上で学ぶのではなく、自組織を舞台に試す

コンテンツは大事ですが、それだけでは行動は変わりません。人は、自転車の乗り方を学んでも乗れるようになりません。実際に乗ってみて、あれこれ試して体で覚えて乗れるようになるのです。
あまりに当たり前のことですが、ビジネス研修の世界では「乗り方を教える」ことに終始しがちです。ケンブリッジの養成学校では、自部門・自社プロジェクトを題材に大量の宿題が出ます。すべては「乗り方を体で覚える」ためです。これなくして行動は変わりません。

すごさ③:一人で学ぶのでなく、チームで学んで習慣化する

それでも、新しいことを実践に移すには壁があります。「周囲の目」の壁です。1人で研修を受けたものの、学んだことを実践できずに苦労した経験があるはずです。周囲の冷めた目が実践を阻むのです。
1人で学び1人で行動変容を起こすのは限界があります。ですから、チームで学びにきてもらいます。チームで同じ価値観を持ち、同じ方法論を理解していると「周囲の目」を突破できます。

すごさ④:講義中心ではなく、授業の9割が実践と質疑

授業では、知識やスキルの伝達時間は1割。残り9割は「実践と振り返りと質疑」の時間です。「実践してみたけど、こんなことに困った。どうすればいいの?」という疑問を持たなければ定着しません。講師がテキストを読み上げる時間にほとんど価値はないのです。

すごさ⑤:先生が教えるのではなく、現役のコンサルが教える

実践して振り返って生まれる疑問に対応するには、現役のコンサルが、自身の経験を踏まえて受け答えするしかありません。現役コンサルがゴリゴリに教えてくれる。こんな学校あるでしょうか。もしかしたら「授業の中でコンサルティングが受けれる」という見方もできるかもしれません。

すごさ⑥:参加者にお任せではなく、参加者の上司を巻き込む

養成学校では、上司の授業参観を推奨していますし、実際何人も参観に来てくれます。また、授業で学んだことを上司と議論してくる宿題も出します。上司が関心を持ってくれることが行動変容の大きな後押しになるからです。(そう考えると、参加者1人分の費用で上司も学べるわけで、倍お得ですね)
ここまで整えれば、行動も変わるというもの。

実際の雰囲気はこんな感じです

ケンブリッジ養成学校の目指す姿_新テンプレ版.jpg

さぁ、ケンブリッジが養成学校をやる意味は伝わったでしょうか?
まずはビギナーコンテンツ(例えばこのブログの他の記事)を見ることから始めてみましょう!

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