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#1 「考え方」は誰も教えてくれない ~世界で1番やさしい考え方の教科書~

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世界で一番やさしい〇〇の教科書シリーズ。第3弾「考え方の教科書」
出来ました!
前作から3年も掛かってしまった。このテーマ、ほんとに難しかったから...。

しかし、その分良いものができたと自負しています。ここから4回に分けて中身を紹介していきます。

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なぜこの本を書いたのか?

なぜこの本を書いたのか?
なぜ「考え方」をテーマにしたのか?
これは、本書「はじめに」を引用したい。ここに言いたいことが詰まっている。

ーー本書 はじめにより引用ーー
「この件、明日までに考えておいて」
「もっとよく考えてほしい」

ビジネスの現場で聞く、ごくありふれたセリフだ。誰も疑問に思うこともなく素直に受け止めるだろう。
だが少し立ち止まってほしい。

「よく考える」とは一体何をどうすることなのだろうか?
どうしたら「考えた」ことになるのだろうか?

現代のビジネスパーソンは考えるのが仕事と言っても過言ではない。
にもかかわらず肝心の「考え方」は誰も教えてくれないのだ。

・考える力が仕事の質を上げる
これまでの2冊では、多くの会社でグダグダになっている会議と資料作りをテーマにしてきた。
我々がビジネスの現場でやっていることを「基本動作」として徹底的に言語化して解説した。
会議での基本動作がしっかりできると、会議が滞りなくスムーズに運営されるようになる。そうなると次は、運営ではなく参加者の「発言の質」が気になってくる。

発言の質が会議の質に直結するようになるからだ。
資料作りの基本動作ができると「伝え方」で悩むことがなくなる。
そうなると次は「何を」伝えるべきかという、より本質的な悩みが出てくる。
会議や資料作りでの基本動作が身につくと、次第に仕事のボトルネックは「中身」に移っていくというわけだ。

そして、中身の質を上げるためには「考える力」が必要不可欠になる。
考える力がないと、会議の中で何を発言すべきか判断できない。
本質を突く発言ができればぐっと会議が進むわけだが、「本質を突く発言」が何なのか、探したってどこにも書いてないし、誰も教えてくれない。自分で考えて生み出すしかないのだ。
資料でも全く同じだ。

「ここで何を伝えるべきか」なんて、どこにも書いていない。誰も教えてくれない。自分で考えるしかないのだ。

ーー引用ここまでーー

そう。本当に誰も教えてくれないのだ。
世の中には考えるための「ツール」が無数に転がっている。ロジックツリーや、MECE、マインドマップなど。
ところが、私自身は、この手のツールを使って考えることはほとんどない。(3年に1回くらいは使うかな)

考えた結果をロジックツリーの形に整えて説明したり、フレームワークに落として相手が理解しやすいようにはするのだが、考える作業そのものにはほとんど使っていない。

本来「考える」なんて、もっと自然にしていることのはず。人間の基本的な活動なのだから。
だから、本書では「全く新しい思考ツール」ではなく、考える力のある人が自然とやっているプロセスを言語化して再現性を高めることを狙っている。

さて、
「よく考える」とは一体何をどうすることなのだろうか?
どうしたら「考えた」ことになるのだろうか?

この質問にあなたならどう答えます?

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次の回からもう少し具体的に解説していこう。

【世界で一番やさしい考え方の教科書】
#1 「考え方」は誰も教えてくれない
#2 考え方の循環サイクル
#3 「考え方の循環サイクル」で押さえるべきコツはなに?
#4 「洞察」で循環サイクルの質を上げる

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