#4 「洞察」で循環サイクルの質を上げる ~世界で1番やさしい考え方の教科書~
前回の記事では、考え方の循環サイクルを回すコツを説明してきた。
これを踏襲していけば、迷うことが減り、スムーズに思考できるはずだ。
これだけでも十分なのだが、今回はもう一つ「洞察」という概念を紹介したい。
「洞察」とはなにか?
「考え方の循環サイクル」を回せれば十分いい思考ができる。
だが、小学生がこのサイクルを回すのと、百戦錬磨のコンサルタントがこのサイクルを回すのとでは、全く違うものが出てくるはずだ。
同じサイクルで、きちんと押さえるポイントを押さえても、その結果は全く違うものになってしまう。
では、その違いはどこからくるのか?
それは、その人に蓄えられている知識や経験、感性と勘によって決まるのだ。
知識や経験の厚みが、思考の質に影響を与えているのである。
では、知識や経験を増やすためにどうすればいいか?
沢山本を読む?経験する?それももちろん悪くない。
でも、それ以上に効いてくるのが「洞察」だ。
洞察力を発揮することで、見たもの聞いたものからそれ以上の気付きを引っ張りだせる。
そうすると知識や経験が飛躍的に伸びて、認知・思考・行動のサイクルの質も上がっていく。
【認知・思考・行動と、洞察】
そもそもわかりずらい概念だと思うので、色々な言い回しで表現してみる。
・認知・思考・行動のサイクルは、目的に向かって真っすぐ考えるための方法
・洞察は、横にそれて知識や経験を言語化して蓄積するための方法
・認知・思考・行動のサイクルは、自分の脳を最大限活用するための方法
・洞察は、自分の脳の底力を上げるための方法
・認知・思考・行動のサイクルは、筋肉の動きをよくするための準備運動やストレッチ
・洞察は、筋肉量をあげるための筋トレ
こんな感じ..。洞察の概念は伝わっただろうか。
そもそもややこしい話をしているので、どれか一つでもピンと来ていたら嬉しい。
洞察のコツ
洞察のコツは「いつもと少し違う問いを立てる」ということだ。
目的にまっすぐ向かうための問いでなく、横にそれて寄り道をするような問いが有効になる。
「洞察の定番の問い」を紹介しておく、このような問いかけをして考えを深めることで、自身の経験や知識が増強されていくと考えてもらいたい。
以上「世界で一番やさしい考え方の教科書」から概要を紹介してみた。
少しでも、「あ、なるほど!」と思うところがあるなら、ぜひ本書を手にとっていただきたい。
考える力が付くと、全く世界が変わる。
「考える」ことは、人間にとって最大の武器なのだから。
【世界で一番やさしい考え方の教科書】
#1 「考え方」は誰も教えてくれない
#2 考え方の循環サイクル
#3 「考え方の循環サイクル」で押さえるべきコツはなに?
#4 「洞察」で循環サイクルの質を上げる