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現実逃避は小6男子にオンライン英会話へ向かわせる(まとめ)

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なぜ英語嫌いのはずだった小6息子が毎日オンライン英会話を続けているのか?
皆様の参考になるかもしれないので、 まとめてみた。

まず大事なことは英語とは別の興味で釣ることである。

その1  ツールを使わせるのがよい

ゲーム好きの息子だが、3月から休校になってゲーム三昧だったので、とうとう夫からゲーム機をとりあげられてしまった。オンライン英会話を学ぶと大手を振ってパソコン(タブレット)に触れられることは大きかった。
特にGlobal Crownの 単語を読んで発音を採点されるアプリ はとても気に入って遊んでいた。なかなかAがとれない発音は「お母さん、やってみて!」というずるをして高得点を稼いでいたが笑

講師を選ぶという操作も楽しかったらしい。油断すると1時間でもパソコンをさわって講師を選んでいるので、これをやめさせるのに苦労した。

授業中に、ず~っとマウスで遊んでいるのは親としては腹立たしいが、それは学校の授業でも全く同じであるからあきらめることにした。

その2 サッカー(興味のある話題)を利用する

言語はツールだ。伝えたいことがあっての言語だ。
サッカーは世界共通のコンテンツ。サッカーの話をしたい、というインセンティブは間違いなく息子をオンライン英会話に向かわせている。
お正月にユベントスの試合を見にトリノに行ったのだが、まぁ、これが今思えば伏線となった。飛行機嫌いの息子に好きなものをダシに、まず海外へ連れ出したのがよかったようだ。

じゃぁ、サッカー談議に花が咲いているかと言えば、I like soccer. My favorite player is Dybala. My favorite team is Juventus.の3文以外に話せる語学力はない。
先生が自分の好きな選手とチームを説明しているのをわからないまま聞いているだけである。それでもチーム名と選手名を聞き取れて、「〇〇先生は、XXX選手が好きだ」ということが分かっただけでも満足度があるようだ。

その3 相性の良い先生と出会いの場を作る

先生との相性は重要だ。

ほとんどのオンライン英会話はたくさんいる先生の中から選べるので、相性の良い先生と出会うまで探せる良さがある。
当初サッカー強豪国に住むサッカー好きの先生にこだわっていた息子だが、今やサッカーとは全く関係のないバングラディッシュ出身の先生がお気に入りなのは、たいそう意外だった。
その先生は、優しいが、間違えば繰り返しやり直させる。息子が黙ってしまっても、決してあきらめないで話させる。
プライドの高い息子は嫌がるかと思ったが、真摯な先生の態度は子供にも通じるものだ。アジア人同士として相通じるものもあったようだ。
ご自身はサッカーに興味がないのに、有名選手の写真を見せて、誰かあてさせて(Who is he?の勉強)、どこの国の人かあてさせて(Where is he from?の勉強)下さったのには感激した。しかし、このように素晴らしい先生はあっという間に人気が出て、予約がとれなくなるのは残念。

その4 決まった時間にやるのがよい

Global Crownは時間指定なので、平日夜8時と決めた。
息子は変化に弱いタイプだが、裏を返すとルーチーンに強い。
「漫画を読むのをやめなさい!」と私が叱ったって、「きりのいいところまでは読む」、と言い張り、それから30分だって読み続けるのだが、8時になるとさっと漫画をやめて、タブレットに向かう。(息子は遅刻が嫌いである)
まぁ、私が舐められているってだけですが。

その5 同じことを繰り返して進みがゆっくりなのがよい

先生が毎回変わり、キッズコースということもあってか進み方は遅い。
What's your name? How old are you ? Where do you live? What do you like?
新しい先生のたびに自己紹介をして、同じことを言っている。
親からするともっと先に進んだら?と思わないではないのだが、このゆっくりが、子供の自尊心を保つのであろう。

ちなみにその昔私がオンライン英会話を習っていた時は、これがかったるくて嫌だった。
DMMを見たら、「自己紹介を省く」という選択肢があった。なるほど。

さて、オンライン英会話を子供に習わせるうえでの保護者の覚悟のほうも伝えよう

その1英語での指示を 必要最低限理解させる

初心者に英語だけで英会話を教えるクラスを選んだのなら、最初の数回は親が同席して、通訳をしながら先生のベーシックな指示について教える必要がある。
Next と言われたら次に移る
Repeat after meと言われたら繰り返す
Pardon?などもう一度言ってもらう方法を教える
Any questions?と聞かれたらNoと言う(どうせ質問などできない)
分からないときは、黙っていないで I don't understand.と言う
など。
3回もつきあえば、一人で25分間の授業に耐えれるようになる。

その2 パソコン操作に慣れさせる

・メニューの選び方など授業の始め方
・教材の選び方
・授業中に先生がチャットボックスに書き込んだりするので、その場所の見方
・次の授業の予約の仕方
など
デジタルネイティブ世代は1回で覚えるので、簡単。私がそのうち使い方を教えてもらうようになった。。。

その3 トラブル時の対応をどうするのか決める

最初の1週間は隣にいて、オンライン英会話を横から見ていたのだが、オンラインならではのトラブルは結構起きる。
おすすめは、あっさり授業をあきらめさせることである。

例:突然システムが落ちる
インターネット環境が悪い地域に住む講師も多い。
つなげようとしてつながらない時もあれば、授業の際中にいきなり落ちることもある。
そういう時は、運営会社が代替クラスを用意してくれることが多い。

例:マイクの音が聞こえない
音が聞こえないトラブルはままある。
息子のマイクが通じていないと、先生は、I can't hear you. と何度も言うが、息子はさ~っぱり理解していない。
恐ろしいことに、Yes とかOKとか返事をして、英会話の授業だと思ってを続けている爆

先生の声が聞こえないときも、困り者だ。息子にはそれを伝えるすべがない。
先生が気が付かず、どんどん授業が進んでいたこともあった。

親が、情報システム担当となって、原因分析をするのはそれなりに大変である。

その4 時間が来たら始めさせる

自分で管理させるのが一番だが、我が家は当初、パソコンにアクセスするパスワードを息子に教えていなかった。
そんなことをしたら、すでにゲームを禁じられた息子はYouTube見放題になってしまう!
授業前にいちいちパスワードを解除し、終わったら取り上げるために、私が必ずスタンバイしなければいけない。
私が時間に間に合わなくて息子に叱られたりすることもあり、「なんか違うぞ!」と叫びたくなった。

その5 せっかくなので親子で楽しむ!

1か月たっても、Yes, I don't.とかYes, I does.とか答えているのを聞くとがく~っとくるが、息子が何を習っているのかが自宅で丸聞こえなので(ヘッドホンは使っていない)、一緒に楽しむのがいい。
先生がサッカー選手の出身地を使ってHe is from~なんて文章を教えていた時に
「お母さん、ディバラがアルゼンチン出身だって知らなかったよ~イタリア人なのかと思ってた~」
「え~、そんなことも知らないの?常識でしょ!」
とか、夕食時に
「水ちょうだい~」と言われ、「英語で言ったらとってきてあげてもよいけど」と言ったら、「water, please」と言うようになった。私は毎日のように水を運ぶメイドと化してしまったのだが。

信じられないことに息子は1か月毎日オンライン英会話を続けた。(数年前に自分がオンライン英会話をやっていたときは毎日できなかった)息子も私も一日中自宅にいたことが大きく、コロナ禍で得たポジティブな経験だ。
これから学校が徐々にもどり、そのうちオンライン英会話を辞めてしまうのかもしれないのだが、それまでにどこまで話せるようになるのだろう?
ちょっと楽しみである。コロナの感染拡大予防に成功して、またユベントスの試合を見に行った時、息子が自ら英語を話しているといいなぁ。

<関連エントリー>
現実逃避は小6男子にオンライン英会話へ向かわせる(その1)

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