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このところ観光による地域振興に興味を持っています。

観光客を呼ぶには名所旧跡のような見どころが必要です。しかし来た人に満足して帰ってもらうには、それだけでは不十分です。名産品を味わえる食事処や訪れた記念に買って帰る商品がなければ、お金の使いようがありませんし、リピートや口コミは期待できないでしょう。

その点で前回ご紹介したアニメ「ガールズ&パンツァー」とタイアップしている大洗町は、清酒「蝶野亜美 撃破率120%」を商品化したり、「大洗女子スタンプラリー道」を開催したりと、うまく行っているようです。

さて、海水浴場と言えば夏が本番です。では冬の海水浴場に人を呼んでお金を使ってもらうにはどうすればいいでしょうか。

横浜市の南東の端にある八景島海の公園は、人口砂浜で海水浴や潮干狩りができます。ここに3月までの期間限定でカキ小屋が営業中です。

カキ小屋は牡蠣を炭火で焼いて食べさせる店です。広島や伊勢志摩などの牡蠣の産地の浜辺で一般的なようです。私は昨年に復興支援事業で岩手県山田町に行った時に、「山田町でカキ小屋を再開」のニュースを見てカキ小屋を知りました。この時はスケジュールが合わなくて、いつかは行ってみたいと思っていました。

横浜市内にカキ小屋ができたときいて、26日の土曜の午後にさっそく行ってみました。

シーサイドラインの八景島駅で降りると「安い、うまい、新鮮、カキ小屋」の幟が立っていて、気分が盛り上がります。こういう案内は大事ですね。

カキ小屋は海の公園の駐車場にありました。工事現場で使うコンテナ型の建物とテントが並んでいます。土曜の午後1時過ぎで30人くらいの行列ができていました。30分くらい待って入れました。

焼きたての牡蠣のおいしさは言うまでもありませんでした。2人で牡蠣3皿を食べました。なにより自分で牡蠣を焼く体験が楽しいです。都会の小洒落たオイスターバーより満足度は高いと感じました。

カキ小屋は横浜では珍しいので、口コミで行く人がこれから増えるのではないでしょうか。

これから行く方にアドバイスです。

  • 外で待っている間は海の風が吹きさらしで寒いです。防寒はしっかりと。
  • テント内は炭火の熱でコートがいらないくらい暖かいです。
  • 牡蠣の殻が飛び跳ねて火山灰のように降り積もります。汚れてもいい服で。
  • 初めに無理して買わなくても入店した後で追加注文できます。

何もない駐車場だったところにカキ小屋を作ると人が集まるのは、おもしろいですね。逆の見方で、産地で当たり前のカキ小屋を都会に持ってくると商品価値が高まるとも言えます。

このあたりに何かヒントがありそうです。

かき小屋横浜店 

http://xn--v8jad2zb2340h.com/index.php?yokohama

テクネコ

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加藤和幸

加藤和幸

株式会社テクネコ 代表取締役。
ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

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