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6月15日(水)に開催された「ブロガーズ・ミーティング@日本マイクロソフト WindowsスレートPCはビジネスシーンで活用できるか」に参加しました。

iPadが先行するスレート型のマーケットで、Windows 7ベースのタブレットはどのようなポジションを目指すのか、日本マイクロソフトさんとエイサーさんからお話をきくことができました。

Windows 7はもともとタッチ対応していたのですが、ここに来てようやく各社からタッチ対応PCが発売されるようになってきました。基本デザインはスレート型が多いとのことです。

日本マイクロソフトの田中さんから、保険会社のデモアプリを使って、タッチ操作の紹介がありました。スレート型PCの見た目は、ノートPCの液晶だけはずした感じです。画面は普通のWindows 7のデスクトップと変わりありません。そこで動いている保険のデモも、普通のWindowsアプリと同じに見えます。ただ、実際に動かしてみると、マウスで操作するよりタッチ操作の方が明らかに早いです。マウスでカーソルを移動してクリックする動作は、意外に時間がかかっていたのだと思いました。

スレートPCの最大の強みは、Windows 7であることです。当然のことながら、スレートPC上でMS Officeが動きますので、MS Wordによる報告書作成など連携が簡単にできます。また、メディアやストリーミングなどが普通に使えます。

Windows PCを導入済みの企業が新たにiPadを使って業務アプリケーションを導入しようとすると、iPad用にアプリケーションを開発し直す必要があります。WindowsスレートPCでは、アプリケーションはスレートPC専用でなく、普通のノートPCと共通です。企業で段階的に導入するのに大きな利点と言えます。

田中さんの説明では、「Windows7だから実現できる使いやすさと安心を」ということで、

  1. 使い慣れたソフトウェア
  2. 多彩なハードウェア
  3. 管理のしやすさ
  4. 堅牢なセキュリティ

が強調されていました。

セキュリティー面では、Active Directoryにそのまま組み込むことができます。また、アンチウィルスソフトは、市販のWindows 7用の物をそのまま使えるそうです。システム管理者としてもiPadより導入しやすいと思います。

デモの中では音楽演奏ソフトウェア等のエンターテインメント系も紹介されましたが、私はもっと地味な業務用途から普及していくと考えています。

参加したブロガーの結論は、Windows 7を導入済みの企業やソフトウェア開発者から見て、Windowsの管理ノウハウや開発ツールをそのまま使えるメリットが大きい、ということになりました。

続いて、エイサーの2画面タッチPCの新製品、ICONIA-F54E」(アイコニア-F54E)の紹介です。

ぱっと見は普通のノートPCですが、ノートPCでキーボードになっている部分もタッチ液晶になっています。任天堂DSの14インチ版のようなデザインです。

手前の液晶は、ソフトウェアキーボードを表示してノートPCのように使うだけでなく、アプリケーションで他の目的で使うことができます。

単純に考えても、複数言語のキーボードを切り替えて表示するとか、富士通 FMVらくらくパソコンのような色違いのキーボードを表示するとかが思いつきます。親指シフトキーボードにすることだってできそうです。アプリケーション次第で、さらにいろいろな使い方が考えられそうです。

他のブロガーから、「いまの子供はDSやiPadをふつうに使っている。ノートPCやテレビなどをついタッチしてしまう子もいる。」という指摘がありました。世の中の常識はゆっくり変わりつつあるようです。1960年代に生まれたマウスは、そろそろ引退の時期が見えてきたのかもしれません。

スレートPCはWindows 7を導入済みの企業で親和性が高いです。値段は普通のノートPCとそれほど変わりません。まずは、システム部門で1台導入して、評価してみてはいかがでしょうか。

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テクネコ

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加藤和幸

加藤和幸

株式会社テクネコ 代表取締役。
ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

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