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「ブラザー」という社名(ブラザー工業株式会社)を聞いた時に、どのような製品を思い浮かべるでしょうか。50才以上の方はミシンでしょうか。IT関連の方はレーザープリンターが浮かぶかもしれません。

ブラザー工業は創業100年以上になるメーカーです。創業時の最初の商品は「麦わら帽子製造用ミシン」だったそうです。当時(1920年代)はミシンと言えばシンガーミシンのシェアが圧倒的でした。そこに切り込んで行った訳ですから、最初からチャレンジャーのDNAを持っているのかもしれません。

ブラザーが次に手がけたのがSOHO向けのプリンターや複合機です。私がブラザーのブランドを意識したのは、1980年代に米国出張によく行っていた頃でした。当時は大手ブランドのレーザープリンターは高価で、SOHO規模の事務所ではなかなか買えるようなものではありませんでした。そのような時に米国のオフィスでブラザーのレーザープリンターをよく見かけて、興味を持ちました。現在、自宅で使っているレーザープリンターはブラザーのHL-5040です。トナーを何本も買い換えて5年くらい使っていますが、特に問題なく健在です。

そのチャレンジャーなブラザーの次の一手が、SOHO向けルーター「MIP-3010」です。今回は、ブラザーさんのご厚意で、ITメディア「ブラザーブロガーイベント」にお声がけいただきました。

開催場所は、赤坂の交差点に面したブラザーさんの事務所でした。もともとは海外からの賓客をおもてなしするために使われていたとのことで、さすが創業100年の歴史と余裕を感じます。

重厚な室内の雰囲気にまったく場違いなばんちょ~の毎度のご挨拶から始まり、MIP-3010の製品プレゼンテーション、評価機を使ってみたオルタナブロガーからのコメント、意見交換と続きました。

MIP-3010はSOHO向けのルーターと位置づけられています。家庭用に1万円以下で電器店で売られているクラスと、法人向けの10万円以上のクラスの中間を狙っています。この中間というのは実は売りにくい価格帯です。個人が買うにはちょっと高く、代理店が間に入って売るには利幅の少ないところなのです。

さらにMIP-3010がいろいろな機能を持った複合機的なルーターということで、パソコンやプリンターよりも難しい商品です。このような商品をどうやって売ってサポートすればいいのか、ブラザーの担当の方たちとブロガーの間で熱い議論が交わされました。

その後の懇親会では、小俣さんが特殊ねじを開けたくなる話や、社員の方が製品の試験であれこれ苦労した話でさらに話が盛り上がり、赤坂の夜は更けていったのでした。

私は「(ハードウェアのような目に見える)もの作りっていいなあ」と改めて羨ましく思ったのでした。

さて、それでは期待の新製品「MIP-3010」とはどんな製品なのか、次回に続きます。

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テクネコ

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加藤和幸

加藤和幸

株式会社テクネコ 代表取締役。
ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

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