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1年前に「ノートパソコンを買い換えできない3つの理由」で、ノートパソコンの買い換えに踏み切れない3つの理由を書いた。

「Windows7が出る」、「SSDが安くなる」、「WiMAXが気になる」の3つだ。結論から言うと、いまだ買い換えることなく、あいかわらずEndeavor NT350でWindows XPを使っている。

3つの理由のうち、Windows7は発売済みなので問題ない。あとの2つで、仕事で使うには128GBのSSDが選べるようになって欲しい、WiMAXは使っている人の評価がどうも良くないイメージ、というのが、買い換えがためらわれる理由だ。

先日、不注意でこのNT350のキーボードに水をこぼしてしまった。こぼしたのがごく少量の真水だったことも幸いしたのか、乾かして電源を入れたところ正常に起動した。ただ、キーボードの「S」キーが死んだらしく、ローマ字の「さしすせそ」が入力できなくなってしまった。

ノートパソコンのキーボード交換修理は、どこのメーカーでも1~2万円かかるのが普通だ。修理に出ている間の代替方法をどうするかということも考えないといけない。とりあえず外付けのUSBキーボードでしのぎながら、「これを機会に買い換えるか」と思い、店頭で最新のノートパソコンを見て回った。

以前に書いたが、この歳になると、WXGAの解像度なら画面は13.3インチの大きさが必要だ。この段階で選択肢が限られる。しかも今はCPUがCore DuoからCore iシリーズに世代交代の時期で、選びにくい状況だ。レノボの「ThinkPad Edge」の13.3インチモデルのデザインは気に入ったが、上位のThinkPadシリーズに遠慮してか、CPUが少々非力なのが残念だ。結局、欲しいと思えるモデルが見つからなかった。

そこで正確な修理金額をきくために、エプソンダイレクトに電話してみた。修理を依頼すると、やはり18,000円程度かかるとのこと。お気に入りとは言え4年前のパソコンにこの金額をかけるのは、さすがにためらってしまう。「う~ん」と思っていたら、意外な申し出があった。キーボードの部品だけ売ってくれる、と言うのだ。ただし、分解・修理方法のドキュメントなどは一切サポート無しが前提となる。

キーボード交換は細心の注意が必要だが、やり方さえ間違えなければそれほど難しくない。結局、部品代と送料の2,625円で新しいキーボードを入手して、自分で交換した。長年の使用で黄ばんだり汚れたりしていたキーボードが真っ白に戻って、気持ちが良い。

今回、私は普通にサポート窓口に電話して、キーボードを買うことができた。キーボードを部品で売ってもらえるとは、全く予想していなかった。メーカーの立場で考えれば、自分で修理ができないユーザに下手に部品だけ売って余計なトラブルになるのは面倒なだけだろう。引き取り修理だけにしておいた方が”安全”だ。

他のメーカーでノートパソコンのキーボードを部品で売ってくれるのかどうか知らないが、今回の件で私の中でのエプソンダイレクトのブランドイメージは急上昇した。NT350をまだまだ使い続けるつもりだが、次もEndeavorにしようと思っている。

ユーザのスキルやニーズに合ったサポートで他社と差別化してリピーターを得るのは、一つのやり方になるのでは。

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テクネコ

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加藤和幸

加藤和幸

株式会社テクネコ 代表取締役。
ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

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