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大盛況で終わったNetCommonsユーザカンファレンス2008の参加者約400名の内訳は、ざっと見た感じでは8割が学校関係者だったようです。

今回のカンファレンスは3つの分科会に分かれて行われました。そのうちの1つが、「NetCommonsをビジネスチャンスに」というテーマで、NetCommonsのSI事例やSaaS展開について紹介がありました。この分科会は学校向けの分科会と比べて、かなり小規模でした。参加したのは70-80名だと思います。新しいモノ好きなSI会社やWeb制作会社が、早くもNetCommonsのビジネス展開に目を付けているようです。弊社もそのうちの1社です。

学校向けに開発されてきたNetCommonsですが、前回で説明したように一般企業のサイトのCMSとしても充分使えます。

有償CMSではMovable Typeなどがありますが、中小企業のサイトで使うには、使うのも覚えるのも大げさ過ぎで、しかもライセンス料が高いです。予算の少ないお客様で気軽に使うわけにはいきません。

ライセンス料金のかからないオープンソースCMSはどうかと言えば、NetCommons以外にもJoomla他があります。Joomlaは以前に評価してみたことがあります。ソフトウェアの機能や海外のコミュニティー活動は良いのですが、残念ながら、日本のコミュニティーが小さい、日本語の書籍や情報が足りない等の課題があり、将来も継続的なサポートが提供されるかを考えると、長期間実務で使うお客様にお勧めしにくいものがありました。

NetCommonsは国立情報学研究所で開発されている国産ソフトウェアです。日本のユーザの細かい要望を取り込んで、バージョンアップが続けられてきました。今後の開発のロードマップも公開されています。”国立”のネームバリューと国内で開発されていることで、弊社としてもお客様にも自信を持って提案できます。

さらにNetCommonsではビジネスの組織作りもされています。

これまで国立情報学研究所は、NetCommonsを開発するだけでなく、普及活動から個別案件のコンサルティングまでやってきました。しかし、導入実績が1,500以上になって、国立情報学研究所だけでは限界があります。そこで、NPO法人「コモンズネット」が設立されました。

コモンズネットは企業または個人の有料会員で構成されます。現在の会員数は約50の企業・個人だそうです。学校などがNetCommonsを導入する際に、コモンズネットを通じて地元の会員企業を紹介することになっています。会員企業は自社のビジネスとして、NetCommonsのセミナー、カスタムサービス、SaaSサービス、コンサルティングなどを担当します。

コモンズネットでは会員向けのセミナーも開催するようです。次回は秋頃にNetCommons2.0のソース解説が予定されているとのことです。また事例カタログのような形で、会員企業の実績や得意分野の情報を共有することも考えているようです。NetCommonsでビジネスをしたいと考えているSI会社やWeb制作会社は、コモンズネットに参加することを検討してはいかがでしょうか。NetCommonsに関する最新情報を入手できると同時に、会員間で協業の機会が増えることが期待できそうです。

弊社のようなコンサルティング会社がNetCommonsでビジネスをする際にうれしいのは、ユニアデックス株式会社他から、NetCommonsがSaaSで提供されていることです。

NetCommonsはLAMP環境で動きます。Linux、Apache、MySQL、PHPのインストールと設定や、運用開始後のバックアップやセキュリティー対策など、サーバー管理は専門スキルが必要です。サーバー管理は弊社の事業ドメインではありません。NetCommonsをSaaSで利用することで、契約と同時にNetCommonsを利用することができ、弊社はお客様のコンサルティングに専念できます。

他にもNetCommonsを中心としたビジネスはいろいろ考えられます。NetCommonsビジネスに注目です。

このエントリはジャストシステムのxfy Blog Editorで書いています。

テクネコ

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加藤和幸

加藤和幸

株式会社テクネコ 代表取締役。
ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

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