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名刺はオフィスと同様に若干クラウド時代、ソーシャルメディア時代にあってはオールドファッションなツールかもしれませんが、僕は良いマーケティングツールとしてかなり重要視しています。
適当な紙や印刷で作るのは、ブランディング上よくありません。特に法人向けのサービスを行っている企業であれば、名刺交換の際にチャチな名刺を顧客に渡すことは、恥ずべきことだと考えます。実際、モディファイの名刺は一般的な名刺と比べると紙質にも印刷にもこだわっており、単価もかなり高めです。その甲斐あって名刺交換をしたときに、ほぼ例外無く名刺を褒めていただいています。
名刺を不要と考える人は、今後自分が所属する企業に関する情報やソーシャルな情報の交換は、ソーシャルメディアを介して行えばよいと考えているのでしょう。それは方向性としては間違いないとは僕も思います。しかし、現実にはまだまだそうした名刺のデジタル化は、一般的な企業にとっては先の話であり、名刺交換はビジネスパーソンの日常的な風景としてあと数年以上は続くはずです。さらにいえば、スタートアップにとって、潜在顧客と名刺交換をする機会は重要なブランディングのチャンスなのです
先述したように、モディファイの名刺は「こんなクールな名刺は初めて」とよく言っていただけます。顔を覚えていなくても、名刺を見たり手に取った瞬間に「前に会ったことがある」と言っていただくことがあるほどです。名刺の質感やデザイン、そしてロゴや社名に関するウンチクを話すだけで、15分は間が保つことも稀ではありません。
クールなデザインを施し質感豊かな紙で作られた名刺は、スタートアップにとっては、自分たちのクリエイティビティを証明する一つの手段になるし、 社員のモチベーションや会社へのロイヤルティーを高めるためにも役立つと、僕は思っています。
ただし、名刺を受け取ってくれた人が、それをきちんと整理して保管してくれるとは思わない方が無難です。仮に名刺ホルダーにしまってくれたとしても、それを見返してくれるチャンスは、ネット全盛の今の時代にはきわめて少ないと思うべきでしょう。
社名が分かれば検索できるし、名前が分かればFacebookやLinkedInでつながることが可能だからです。電話番号が分からなくても、メールアドレスが分からなくても、あなたとコンタクトする方法はたくさんあります。携帯電話の番号を知らないのに、TwitterのダイレクトメッセージやFacebookのメッセージで頻繁にやり取りをしている、という友人や知人を持っている人も多いはずです。(その意味で僕の名刺にはFacebookのアカウントもいれてみましたが、実際には名前さえ分かればすぐに見つかるので、あまり意味ないですね)
従って、あくまで名刺は、名刺交換時のインパクト狙いで、その瞬間に相手の心に自分たちのブランドイメージの刷り込みを図るためのクリエイティブを施すべきと考えます。
オフィスは、店舗ではないので、そこにあまりお金をかけても直接お金を生み出すようなことはありません。だから、スタートアップとしては、できるだけ安くオフィスを借りる努力が必要だし、質素な内装を心がけることに越したことはありません。また、クラウド時代にあって、社員を自宅勤務にしてオンラインコラボレーションによる作業をさせることも十分可能な状況です。起業家の渡部薫氏が創業したジークラウドは iPhoneやAndroidのアプリ開発と、開発スキルの教育支援サービスを行っているベンチャーですが、オフィスもないし、正社員もいないのですが、全国各地に点在する契約パートナーをネットワーク化しているクラウド型企業です。このような企業の躍進をみれば、わざわざオフィスを構えたり、内装に凝る必要がどこにあるのか、という気分も理解できます。
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