Speed Feed:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) Speed Feed

モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

« 2009年4月28日

2009年5月3日の投稿

2009年5月8日 »

いよいよ新型Z4が国内でも登場する。
現行車のオーナーである僕にも試乗しませんか、と連絡がきているのだが、もちろん買い替えることはしない(今のZ4が好きだし)。ちょっと乗ってみたいことは否定しないけど。

ところで、少し古いニュースになるが、BMWのチーフ・デザイナーであるクリス・バングルは今年の2月に退任している。後任はエイドリアン・ファン・ホーイドンという人で、バングルとは長期にわたって一緒に仕事をしているので、今後も大きな路線の変更はないかもしれない(いや、大抵は路線継承する人は少なくて、必ず自己主張で前任者のデザインを大きく変えたがるものだ)
そして今回のニューZ4はバングルのデザインではない。どこかの雑誌で流し読みした記憶ではホーイドンの直接のデザインでもなくて、担当は女性デザイナーだった気がする。

いずれにしても、僕はバングルのデザインが好きでZ4を選んだので、新しいZ4にそそられない。少なくとも、バングルの持つ鋭いエッジの効いたテイストが影を潜め、無難に、保守的にまとめた感が強いからだ。
もちろん今後のBMW全体のデザイン戦略がどう変わっていくかはこれから明確になっていくはずで、本当の評価と好き嫌いはそれからの話ではある。


・・・ここからが本題。

僕はデザインあるいはクリエイティブという分野の専門家ではないが、これまでの自分たちの製品、サービスのUIやブランディングへのディレクションは全て自分で行っている。見た目だけではなく、ネーミングやコピー、コミュニケーションプラン全体を含む。クリエイティブ・ディレクターとは、自分たちの製品をどう見せたいか、どうみられているかを常に気にして把握し続ける人のことだ。

デザインとは見た目だけの話じゃない、ネーミングや音感など、ブランドのイメージを決定づける、五感に関わる全ての情報化である。

だから製品自体のデザインはもちろん、それをどう機能させるか、どう売るか、どう広告するかまで、クリエイティブ・ディレクターは全ての事項に関わらねばならない。
従ってクリエイティブ・ディレクターという職種が本当に機能するには、経営者から一任されるか、経営者が兼任するしかない。そして、クリエイティブ・ディレクションの真の意味や価値を理解する経営者は少ないうえに、販売戦略にまで関われるクリエイターは滅多にいないという事情から、なかなか本当に機能するクリエイティブ・ディレクターは産まれないというジレンマとなる。(特に日本の大企業ではまず無理だ・・・)

ところが、世界を見渡すと、90年代後半から現代にいたるまでの十数年はクリエイティブ・ディレクターが次から次へと産まれていた(ある意味、Googleの創業者二人もそうだ)。
その中でも 僕は元グッチのトム・フォード、Appleのスティーブ・ジョブズ、そしてBMWのクリス・バングルをアイコンとして尊敬してきた。しかし、もはやトム・フォードはグッチを離れ、バングルもBMW(どころか自動車業界)を離れた。ジョブズは現在長期療養中である(順調な回復とは聞くが)。ロールモデルを失いつつあり、非常に残念である。

優れたクリエイティブ・ディレクターの手腕によって企業戦略をリードする時代は終わるのだろうか。
いや、そうではない、と思いたい。

今後、改めて、このクリエイティブ・ディレクターのあり方や機能について、少しずつ深堀していきたい。


hiro

« 2009年4月28日

2009年5月3日の投稿

2009年5月8日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

小川 浩

小川 浩

株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。ソーシャルプランナーユニット「オガワカズヒロ」のクリエイティブディレクター。著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Facebook超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「アップルvsグーグル」など。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
speedfeed
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ