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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

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■フィードとは

フィードとは、Webサイトのコンテンツのサマリーもしくは全文を、更新情報として配信することであることは周知の通り。
その配信方法、というか記述形式として、Blogに採用されて世界的に標準化されたのがRSS/Atomだ。
RSS/AtomはXMLに準拠しているメタデータだ。記述できる情報がある程度限られており、制限されているからこそ、誰もが扱いやすいフォーマットとして普及した。だから、結果として、フィード=RSS/Atom、となり、RSSフィードあるいはRSS/Atomフィード、という呼び方もまた一般的になったのである。

■フィードとしてのTwitter?

ところが、今年に入って、RSS/Atomから、フィードの主役の座を奪う勢いのサービスがある。それは他ならぬTwitterだ。

フィードは主に
1) サイトの更新情報を伝えてサイトに誘導するというプロモーションとして
2) 異なる複数のサイトのコンテンツをマッシュアップするための”Webサービス”として
利用されている。

Twitterは、このうちの1)、つまりサイトのプロモーション用途 としての役割を確実にRSS/Atomから奪いつつあるのである。

例えばDellがTwitterを使い、自社のEC売上にトラフィックを還元することに成功した。
欧米の新聞社は記者達にTwitterのアカウントをとらせている。また、メディア自体がこれまでは記事のジャンル別にセグメントして配信していたフィードに、RSS/Atomだけでなく、Twitterアカウントによるコミュニケーションを取り入れ始めている。

■メタデータとしての”つぶやき”

Twitterをフィードと呼ぶことにはやや抵抗があるが(そもそもTwitter自体がRSSを出しているし)、少なくとも コンテンツのメタデータとしてRSS/Atomに近い要素を持っている。

まず 140文字、という制限。これはある意味本当に言いたいことの”メタデータ”になる。
(今日は天気がいい、というつぶやきは、だから遊びにいきたい、だから仕事をさぼりたい、だから○○・・・という情報の概略だ)

次に、Blog、そしてRSS/Atomの世界では ストラクチャリングブログ、あるいはマイクロフォーマットといった、コンテンツそのものを意味化し、より構造的なデータへとブラッシュアップするための取り組みが行われてきた。
これに対してTwitterでは、L:場所(=位置情報)、#○○(=タグ)、@アカウント(=特定メンバーへのメッセージ)、というある種のマイクロフォーマット的な情報を取り入れている。短い、140文字というポストの中に、より多くの、そして正確な情報を入れるための工夫と約束が存在しているのである。


■Twitterはソーシャルウェブ時代のフィード?

フィードリーダーとして世界トップシェアのGoogle Readerは最近とみにソーシャル化を進めている。フィードを集め、それらにコメントしたり情報をシェアさせる仕組みをどんどん取り入れているが、あまりうまくいっていないようだ。そしてブラウザーに装備されたフィードリーダー機能にはソーシャルな機能はない。

フィードリーダー的な機能を応用してトラフィックを伸ばしているFriendFeed(その名のとおり、友達のフィードを読むリーダー)も、Google Readerと同じアプローチをしており、Google Readerよりはうまくいっているようだが、その友達のフィードのほとんどはTwitterのつぶやきであるという現実がある。

Twitterは2009年夏には世界で5000万ユーザーに達するという。
Twitterが、サイトのプロモーションというフィードの役目をRSS/Atomに代わって担えるのは、RSS/Atomによるフィードとフィードリーダーの組み合わせよりも、Twitterユーザー間でフォローしてもらうほうが、よりソーシャルであり、バイラルとして広まる可能性が強くなっているからである。

結論として、僕でさえ、フィードのプロモーション用途としては、RSS/AtomはTwitterに勝てない、と考え始めている。もちろん、RSS/AtomとTwitterの併用という形をとるが、認識としてどちらが主役かといえば、今後はTwitterを軸としてコミュニケーションプランを立てる企業が多くなるだろうと考える。

RSS/Atomは、第二の用途、つまりコンテンツのマッシュアップ、Webサービスとしての利用方法をもう少し深堀しなくては利用価値が減じるばかりだ。

フィードは明らかにWebの血液としての役割を強めていると思うが、血液の成分が変わってきた。それが現状だろう。


++
ちなみに、僕たちもこの見通しから、より広範囲なメタデータを取り扱える仕組みの必要性を考え始めている。
フィードをうまく使う事業モデルを志向しているモディファイだが、RSS/Atomに縛られず、広義のメタデータによるフィードを取り扱うことが、ポストWeb2.0に適応するということだと思い始めている・・・。

hiro

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プロフィール

小川 浩

小川 浩

株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。ソーシャルプランナーユニット「オガワカズヒロ」のクリエイティブディレクター。著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Facebook超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「アップルvsグーグル」など。

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