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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

« 2006年7月3日

2006年7月5日の投稿

2006年7月7日 »
今のオフィスのビルの1Fにはスターバックスがある。オフィス内のコーヒーベンダーの70円/杯のコーヒーでいつもは我慢しているが、それでもちょくちょくスタバには行く。

ご承知の通り、スタバではコーヒーをいろいろカスタマイズできるので、冬から春にかけてはラテを無脂肪ミルクで作ってもらい、追加のエスプレッソショットを入れてもらっていたのだが、最近店員さんに顔を覚えられて、いつ行っても「ラテ、ショート、ノンファ(Non-fat)、ショット追加ですね」とニコニコされるようになった。季節が変わり、暑いのでたまにはアイスとか、あるいは普通のコーヒーにしようかと思うこともたびたびあるのだが、ニコニコされるとつい、「はい、そうです」とこちらも思いきり笑顔を作ってしまう。しかも、同じように接してくれる店員さんがなぜか増えている(^^;)。
スタバのスタッフの方々は若くてかわいらしい女性が多いし、そういうふうに親切にされることは嬉しくもあり快適なことでもあるのだが、たまに冷たいモノも飲みたいな、という希望はかなえられなくなってしまっていることが代償だ。
(同じように、大好きで行きつけの銀座ナイルというカレー屋さんでも、いつ行ってもほぼ同じ「マトンカレー+スープ+インドビールね」、というオーダーに決まってしまっている)

GoogleやAmazonを使っていると、だんだんと使い勝手が良くなって、いろいろと親切なサービスを与えてくれる。これは非常に快適だし、効率も良くて便利である。
しかし、同時に、僕の好みや行動方式を徐々にだが自動的にデジタライズして、Web上にプールされていくという多少の怖さは拭いきれない。また、選択肢が自動的に提示されることで、自分の意思決定が左右されて、かえって不自由なこともあるのである。
KDDIは、ケータイに人生すべてのログを記録してくれるというサービスを検討しているというし、この傾向はどんどん進む一方だ。

スタバの店員さんの笑顔は爽やかだし、Googleのサービスは便利だが、そうしたメリットは、多少の不自由やプライバシーを提供しながら得られるものなのである。


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英語学習誌である「English Zone」22号(中経出版)のWeb2.0特集に、インタビュー記事を掲載いただいた。

ちょっと抜粋すると、

If we had the word "English 2.0," it would have been first used when English became the world's common language.

英語2.0、という言葉を使ったとしましょう。それは英語が世界中で普通に使われる言語になった状態を指します。

From that moment, people all over the world started to think that they would need to speak English, and many types of business related to the English language, such as schools, and textbook publishers, were established.

その瞬間から、世界中の人は、英語を話さなければ、という気持ちになりますし、英語に関連して、たとえば語学学校や教科書の出版など、多くのビジネスが立ち上がってきます。

The same thing is happening to with Internet buesiness now.
The Internet has just over the world. Just like English became widely accepted, the Web is going to be accepted by people all over the world, and surely many new business models will be launched in the future. What we know about Web2.0 today is just the beginning.

同じことがインターネットの世界でも始まっている、と言えるわけです。インターネットは世界中に広まり始めました。まさに英語と同じように、広く受入れられました。そしてWebもまた世界中の多くの人々に受入れられ、多くの新しいビジネスモデルが将来にわたって生み出されるようになります。
われわれが知っているWeb2.0の世界は、いままさにスタートしたばかりなのです。


英語雑誌のためのインタビューだから、上のような言い方をした。
実際、セマンティックWebエスペラントであるとしたら、Web2.0は、英語である、と言っていい。人工的な理想的なWebではなく、事実上理想に近く、多くの人が使い始めた汎用的なしくみ。それがWeb2.0だ、ということを、ここでは言語に例えて話してみた。

7/3発売されたばかりなので、ぜひ読んでみてください。かなり平易な英語です。


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プロフィール

小川 浩

小川 浩

株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。ソーシャルプランナーユニット「オガワカズヒロ」のクリエイティブディレクター。著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Facebook超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「アップルvsグーグル」など。

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