THE SHOW MUST GO ON:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) THE SHOW MUST GO ON

通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2012年3月15日

2012年3月22日の投稿

2012年3月26日 »

 

いわゆる報道機関がWeb上でニュースを閲覧できるサイトを開いているのは最早当たり前という今日この頃。もちろんそれぞれの特性により出し方見せ方は違うわけですが、それらを全部無料で見せるところもあれば、有料で提供するところもあるわけで、まずその部分で見えるそれぞれの姿勢と言うものがあるわけです。

もちろん諸般の事情やら時期的な問題やらなどが絡み付いて、たとえば有料と一口に言っても全部を有料化するというところから全部を無料にしているところまでのグラデーションのどこに立ち位置を置くか、というところがよく見えたりします。そしてその裏にはそれぞれのビジネスモデルが透けて見えるわけですが…

 

The New York Timesの無料閲覧記事数が4月から半減の10本/月になるという流れ

もともと基本的には有料購読が基本ではあるけれど、無料購読登録をすると月あたり20本まで有料記事が見られるというのがThe New York Timesのやり方でした。ただ、こんな告知があります。

Beginning in April, visitors to NYTimes.com can access 10 free articles each month, rather than 20.

This change will strengthen our ability to continue providing the world’s most insightful journalism today. It will also support the ongoing development of digital innovations and apps that make The Times an experience you won’t find anywhere else.

まさにここに、「報道機関としての自らのポジションの宣言」があるわけです。別に他の報道機関やら媒体も右に倣えするべきだとは言いませんが、自らの価値についてキチンと宣言する姿勢は決して嫌いじゃありません。もちろんそれに対して自分が対価を払うかどうかは別の話ですが、少なくとも私の場合には立ち読みだけでは気がすまなくなれば当然購入に至るのは雑誌でも新聞でも電子書籍系の何かでもWeb上のコンテンツであっても行動原理は同じです。それに触れる「媒体」を選ぶんじゃなくて、その「内容」が欲しいわけで、それを手に入れるための「媒体社」が用意した「媒体」に価値があると判断すればお金を払う。少なくとも私はそういう行動をしていると信じていますし、これからもそうしたいと思っています。

価値があると判断したモノには対価を支払うべきである、という姿勢を忘れたくはないと思います。

 

因みに「対価」というところをどう理解するかというのがとても難しい日本の社会ではあるのですが

自分に対して何かしら働きかけてもらった対価、と言う意味での「サービスと対価」という概念が希薄なのは大昔から言われている事です。そもそも「サービスとは無料で提供されるものの総称である」的な理解がされているケースも多々あります。もちろん自分的にそういう風に理解している部分がゼロかというと苦しいところでは有りますが、誰かが何かをするときにはその分の手間なり何なりがかかるわけで、当然そこに対価が発生しないことはないという経済観念を持ってる人ではあります。

それを貨幣経済の中で理解するのか、それとも全然違うところで理解しようとする昨今の流れの中で理解するのかというのが何となく気になるのですが、後者は経済システム全体を回すエンジンにはなりえないんじゃないの?という理解をしている私の場合、どうしても「なに考えてるんだろうね?」的なところに帰結したりします。

まぁそれはともかく、自分自身の価値をキチンと担保するための方策を宣言することがでるかどうか。宣言したら、対価に見合う価値を提供できるか。これは業種業態個人法人を問わずどこかで突き詰める必要がある話ではあると思います。ただし、そんな事を言いながら、そんな状況に自分の身を置いて耐えられるのかというところとは別の話なので、原理原則とは別に自分ならどうするべきなんだよ?という自問自答に陥ってしまうのが情け無いところではありますが。

 

» 続きを読む

bibendum_iwa

« 2012年3月15日

2012年3月22日の投稿

2012年3月26日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
showbiz
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ