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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2012年1月6日

2012年1月10日の投稿

2012年1月17日 »

以前からCGM即ちConsumer Generated Mediaってどうなの?という議論はずっと有ったわけですが、ここにきてグルメサイトのコメントの内容の話から再び火がついた格好の「信憑性」の問題。でも、そもそもそこにあるのは一定の目安であって信憑性を判断するのは受け取り側の姿勢の問題じゃないのかなぁと改めて思うところであります。

それを踏まえつつ、私自身はそこに「独立性」とか「中立性」、「公正さ」、そして「信憑性」を求めるのはそもそも筋違いじゃないですか?と思うんですが、どうなんでしょう。

 

「メディア」に対する信頼の寄せ方と拒否の仕方、そして贔屓の引き倒し

人間誰しも自分が直接声を聞ける範囲というのは限られていますから、その外の話というのは基本的に何らかのメディアを通じて入手しようとするわけです。これはいわゆる社会問題や政治、経済に限らず、それこそ「美味しいものを食べたい」という欲求を満たすための行動としてもあるわけで、だからこそ美味しいものを食わせるお店の情報というのは大昔からあるわけです。それこそ東海道中膝栗毛なんてのは江戸時代の旅行記という形を取りながら途中の街々の紹介やら美味しいものの紹介をしているわけで、その意味では一種のグルメ本に近い性格を持っていたりします。もちろんそればかりではなく江戸や大阪、あるいは他の地域でもそれぞれの地域の紹介や名産物の紹介をする「メディア」は色々あったわけですが、当然のようにその信憑性やら何やらも議論にされてきたわけで、だからこそ多くのモノは淘汰され、文学的な価値やら何やらを踏まえて生き残ったものを現代の私たちは目にする事が出来たりするわけです。

ただ、ここで重要なのは、そこに何かしらの編集編纂の意図があるわけで、それが全て「中立」であり「公正」であり「信憑性の高さを誰かが担保した」ものではないというのは何ら変わり無いわけです。で、それが時代が流れて今だから大丈夫なんて誰かが言っているのか良くわからないのですが、その意図を排除してユーザー目線で、消費者の視点で情報を集約してゆけばより良いものが作れるんじゃないか?的な流れがCGMの発想にはあるんだと理解しています。

でも、そこで公正さやら何やらを結局誰も担保しないなら、単なる希望的観測にすぎないんじゃないのかな?と常々思う私です。

 

情報を流す人には必ず流す意図がある、という視点

これは私とて同じだとは思いますが、何かしら誰かに何かを伝える人には必ず意図があるはずです。それを誰の視点から見たら良い話で、別の人から見たら良くない話で、という議論は当然あります。それは立脚する主義主張や目的目標行動原理その他の違いから出るものですから、それ自体を云々言うべきではないというのが私のかねてからの主張だったりします。

たとえばCGMに類するもので言うと、自分でざっと思い出してもこんなエントリーを書いていたりします。

スパムコメント、そしてスパムラベリングが中立性や公正性といった訳のわからない概念を嘲笑っている 2011/09/08

賞味期限のない口コミサイト情報には意味は無い 2011/06/21

ステルスマーケティングとソーシャルな何かとの微妙な関係 2011/06/17

ネット上の情報は常に最新ではあるが、直近の情報だとは限らないというコトは社会的基本合意事項として認知されている? 2010/09/15

3つ星の視点 2007/11/27

編集姿勢の偏向は当たり前だと思い続けたい私は変かな? 2007/10/27

こうやって並べると、いかに自分がシニカルにCGMおよびその周辺を眺めているかってのが改めて判って凹みますが、とりあえず自分的には一応主張の一貫性はあるよねとは思っています。それを凄く乱暴に単純に一言で言うと「信じる信じないは自分の責任で、その責任を誰かに転嫁するべきじゃない」というコト。いや、結局のところ、そういうことじゃないかと思います。もちろん法的に問題があるとか同義的にどうよ云々とかそういう話はあったりしますが、まずは情報の受け手としての自分の主体性をどう捉えるかというところが大事なんじゃないかと思います。

盲目的に何かを信じるのも1つ。全てを疑うのも1つ。そしてその間のグラデーションのどこに自分の立ち位置を置くか。そういう風に考えると見える風景も違ってくるんじゃないかと思うんですよ、私は。 

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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