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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2011年7月27日

2011年8月2日の投稿

2011年8月3日 »

この歳、と言うほどではないのかもしれませんが、残念ながら流石に10代20代のころの記憶力はありません。それを劣化とは言わないでという気持ちはありますが、明らかに新しいモノが入りにくくなってる。でもそのあたりを補うように色んな小技が使えるようになっているのも人生の成果で、誰が知ってるとか誰が関係してたはずとか、そういう情報は随分と蓄積されていて、これがいわゆる人脈という話になるのかもしれません。

因みに人脈とか言うと異業種交流会系のなんだか怪しそうな雰囲気が出たりしますが、私の場合だと実態は要は昔からの純然たるお友達リストみたいなものですね。せいぜいその程度のものです。ただ、もちろんそのリストに上がる人なり物なりとは直接の接点がある、もしくはあったというのが一つの大きな特徴なんですけれど…

 

必要な時に必要な人なり物に到達できるための情報をどうやって保持するか

必要な時に最適なリソースをポイントできるインデックスをどうやって保持するかってことですね。言い回し次第ではいくらでも難しい事言ってるように見えるんですが、要は自分と違う知識やスキルセットを持ってる人たちをどれくらい知ってるかということ。

これを努力して構築して、という話は当然あるんですが、でも私の場合、これは本質的には普段の人づきあいの中で自然に出来上がってゆくものという認識をしています。もちろん何もせずにできるわけはないんですが、作ろうとして出来上がるものでもない。

でも、そんなこと言っても、情報も情報のルートもソーシャルな何かの世界でもいくらでも手に入るし、集合知とか言われる世界でもさぁ・・・ という議論はあります。でも諸々の内容の精度や確度、そしてもちろん信頼度などをどうやって担保するかという話は付きまといます。正直な話、どこの誰だか分らん人の唱える「情報」をそのまま鵜呑みにできない状況というのは当然ながらあります。逆にお気楽なネタならどうでも良い訳ですが。

 

ただし、人(あるいは物)に頼り過ぎると自分の頭の中に何も残らなくなるのが怖い

人間だれしも、ありとあらゆる物を覚えておくことはできません。それは当然。だからこそ書物なりネット上の情報なり、そして当然ですがそれを知ってるであろう誰かに頼るわけです。ただ、頼り過ぎてしまっては結局自分に何も残らない。まずは自分で基礎的なことをキチンと理解して云々という、まさに学校時代にも散々親なり教師なりから言われた真実がここにいまだに活きるわけです。

  • 調べてわかる事だからと深追いをしなくなるとダメ。
  • 目についたものだけが辿り着くべき結論だと勝手に決め付けてもダメ。
  • (私は常々主張していますが)辿り着いた情報にどんなバイアスがかかっているかをキチンと考えないとダメ。
  • どこを探せば見つかるからと甘く見ちゃダメ。

キチンと理解したいなら、必ず背景まで深入りして調べること。この姿勢がなくなれば、単なる誰かの何らかの意見を代弁するだけの役割になっちゃいます。少なくとも私はそれは嫌なんで、なんとかならんかと日々苦闘しているわけですが。

 

因みに、対象が何であれ知りたい情報の9割くらいは大抵すでに公表されている情報であるという話

これは国家機密だろうが企業秘密だろうがなんだろうが、何かしら調べる対象があって、その何かを調べようとしたときに、実はそれがどうであるかという事を考えるための情報の9割くらいは普通に公表されている情報、つまりインフォメーションを元に組み立てることができるという話があります。

もちろん本当に機密に属する情報というのは出てこないものです。これは国家であれ企業であれ、そして個人であれ。ただ、一般に流通している、あるいは公表されている情報をもとにした洞察によって得られる物というのは非常に大きいものです。その対象に対する基礎的な知識があって一定の流れが理解できている場合、何かしらの断片情報からでもいろいろと状況を推測することができます。それがインテリジェンス。報道だったり、なにかしらの学会発表であったり、広報活動の中での動きであったり、広告活動か何かだったり、物理的な人の動きであったり、製品に関する何らかの情報やリークであったり。ソースはいろいろです。それらの断片的な情報それぞれはいわば公表された情報であっても、それが何を意味するのかについては前段のところの知識がないと全く理解できなかったりします。

インフォメーションとインテリジェンスは次元の違う話です。

 

索引の検索から結果を得たことは考えた結果ではない

さすがにこれらの動きはある程度の経験が必要なわけですが、逆に云うと、ネットなり何なりで手に入る情報から「結論」を求める癖がついてしまっていると、まったくダメですね。ついてゆくことができません。これが一番の弊害。インデックスだけをひたすら求めるようになってもダメ。考えることを忘れています。そして、一番重要なのはそれらの情報を提供してる相手がどういう氏素性でありどういう行動原理なのかを知らないとダメ。下手すれば、単なる扇動に簡単に乗せられちゃいます。

だからこそ、キチンと話ができる人(達)との物理的な話が重要で、それを補完できるいろいろな情報入手手段があって、という順番じゃないとダメだと思ってるんです。決してソーシャルな何かの上での交流が物理的な「キチンと知ってる」誰かとの交流より優先されることはないし、性善説に立つこともできない。

因みにそんな考えに立っている私の場合、ソーシャルな何かで「有益な情報を発信するぞ」という表現には相変わらず「はぁそうですか」という反応しかできないんですが、そこにさらに「ソーシャルブランディング」という演出技法が加わってくると、これまたどうしたものでしょうかねと思ったり。目的があって演出技法があれば理解しやすいんですが、ソーシャルな世界で自分をどう見せるかというところに議論が集まりやすくて、なんだかなんだかな雰囲気です。いずれにせよ、そういうところから出てくる情報も情報ではあるので利用できるところは利用しつつも、それらも含めて一様にインデックス化してしまうと物事を考えるときに非常に大きくぶれるよねと心配してみたりもします。

単純に情報へ到達するための索引だけが頭にあってはダメ。考える頭があって、必要な前提知識がってナンボの世界。それらを肝に銘じつつネットで情報を漁るのが一番大事だと思うんです。

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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