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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2011年3月17日の投稿

2011年3月20日 »

普段でも色んな情報が流れます。ただ、震災の発生時点から情報の中身が変わったのは誰にも判る話。これまでも歴史上同じような事態は発生していましたし、それぞれの段階でそれぞれの中で出来る限りの情報流通が行われ、救援活動が行われ、再建への道を辿って来た訳です。

今回の大震災にあたっては、そこにSNSと呼ばれる一連のシステムが介在することによって情報の量も質も変わったとは思います。色んな情報が流れる。しかも瞬時に。誰かの口づてではありえないほどの速度で。あり得ない量が。

でも、それらの正確性を誰が担保するのか?

 

正確性を担保するものも無いまま「情報」が流れてゆく状態

あらゆる情報が正しいとは思いません。何かしら流言飛語の類はでてきます。これは仕方が無い。ただ、流れる情報の中に正しいモノもある。誰かがキチンと正確性を担保できる、誰かがそれの正統性を担保できる情報としてです。

ただし、誰かが責任を持って流した情報であっても後から訂正されることや否定されるモノもあります。でもその行為自体も一定の責任において行われること。

で、それらが改変されることなく流れて行く事によって整理される物事があることが大事、あるいは物事が混乱なく進むのが大事だったりする訳です。因みにいわゆる大本営発表だけを信じろという事は言いません。ただし、一定の責任に基づいて発表される情報、流れてゆく情報というのは尊重するべきだとは思います。

それにたいして色んな人や何かしらの主体が何らかの意図を持って、あるいは不用意に何も考えずに不正確な情報を流すような状況というのは口づてだけの時代から何ら変わりません。問題はそれらが伝わる速度が早くなったであろう事と、物理的な人の声など届かない何キロも何百キロも先の人たちとその情報を共有出来ていしまうこと。

たとえば自分自身がある場所にいて、ここでどうなっているという話を流すのは問題ないと思います。たとえそれが「事実」の一部分だとしても、間違いなくそれはその主体の見ている「事実」ですから。

問題はそれらの情報の一部を切り取ったり改変したり、果ては名前だけをそのまま使って別の情報に変えてしまうような事があるわけです。これは文献における引用参照問題と全く根は同じだと思いますが、それが混乱時に見られた場合に引き起こす状況というのは、多分引用や改変をした本人が想像すら付かない状況を引き起こしかねません。

でも、誰がどの情報が正しいかを担保できるのか?

 

正確性を担保できないなら無駄に喋るな!

単純な感想なら別にどうでも良いと思います。どこで何を言っても別にかまわないとおもいます。ただ、どこで何が起きているとか、こうしてほしい人がいるとか、こうしたいんだけど誰か参加してくれないかとか、何かしら誰かに行動を起こさせてしまうようなモノについては、誰かに伝える前に一度深呼吸して考えるべきだと思います。

それはSNSだろうが、口づてだろうが同じだと思います。

もちろん悲劇的な話や苦労話っていうのは話題にしやすい。でも、それが単なる飲み屋の憂さ晴らしでの話ならともかく、それでは済まされない事っていうのが現実にあるわけです。

いったい誰がトイレットペーパーが無くなる!って言ったんだ?
いったい誰がガソリンを満タンにしろ!と言ったんだ?
いったい誰が牛乳を買わないと無くなるぞ!と言ったんだ?

誰かと対面で喋るときも、ネット上で何か発言するときも全く同じだと思います。良く判った仲間内の話であっても、それを誰かが横で聞いてしまい、それが「いや、こんな話があるみたいだよ…」となるかもしれません。

 

別に何も喋るなとか、政府なりの発表をひたすら待てなんてことは言いません。でも、正確性が命取りになるほどの状況であればこそ、正確性を担保できない事は自分から言い出すな!人に伝えるな!と思います。

軽い一言が本当に命に関わってくることもあるのだから。

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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