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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2010年6月29日

2010年6月30日の投稿

2010年7月1日 »

急に話題が関係各方面を飛び交った「Google Me」なるもの。一体なにこれ?

 

詳細は謎ですが

とりあえずこんな記事を参照しつつですね・・・

で、Facebook対応?と来た瞬間に、う~ん、これってどうなんだろうと言う素直な疑問。もう少し言うと、日本という市場においてはどうなんだろうという疑問。まぁ気持ちはわかります。でも、たとえばGoogle Buzzの意味不明さ(あ、これは個人的感想ですが)とかを踏まえつつ・・・

 

でも根本的にはFacebook自体の日本でのポジションの話があってですね

私自身、Facebookにアカウントは持っていますが、まったくもって何をどうすればよいのかさっぱり判りません。少し前の不親切極まりないTumblrがTwitterとは違う意味で面白い件というエントリーに書いたとおり、Tumblrみたいに本気で勝手にしてくれサービスの方がまだ理解できます。

なにしろ、世界最大のSNSを謳っておきながら、登録した後に何をどうすればよいのかってのがさっぱり判らん。とりあえずTwitterのFeedだけはしていますが、なんだかそれだけで終わってます。もちろんそこで昔の知り合いを発見したりとかはあるんですが、とかを踏まえつつ・・・

 

所詮米国籍の企業が米国籍の企業と闘うためのツールですよね?という乱暴な理解をしてしまうというのも乱暴なのですが

冒頭で少し触れましたが、なんだか高尚な思想(があったのかどうかは知りませんが)を元に始めたGoogle Buzzが全く持って訳判らん状態で、比較的初期段階にGoogle様から「あんたも使えば?」と連絡が来た私は、結局GmailのメニューからGoogle Buzzは落としてしまいました。だって、Twitterの方が便利だし、Tumblrの方がお気楽だし。あえて乗り換える、あるいは並行して使うというメリットを何も感じないものでした。とかを、踏まえつつ・・・

 

まぁ現状では実体が無いものとして受け止めるしかないのですが

きっと何か考えているんだとは思います。きっとFacebookとは違う何かがそこにあるんだとは思います。ただ、問題は、自分自身にとってそれを使うと何か便利になったり良い事があったりするんだろうか?というところ。

まぁそんな事を言いつつ、実は実体があるもので、それがある日突然サービスとして立ち上がり、それを使ってみて便利だよねと喜ぶのか、はたまたやっぱりこれダメじゃんと言うのか。

とりあえず、過去の経験を踏まえつつ・・・

 

因みに余談ですが「Me」とくるとですね・・・

次はきっと2000、そのあとXPで、更にVistaとなり、「7」となり、そうなるとGoogle Buzzは実は95で、その前にはきっと3.1とか2.11ってのがあって、でも横に実はWarpってのがあって・・・ とTwitter上で知人とのアホな昔話Tweet合戦を繰り広げた私は、立派なWindows脳とOS/2脳の持ち主です(笑

bibendum_iwa

SFやプロモーション映像の世界で、子供たちが何らかの画面を通じて勉強し、田舎の祖父や祖母と話をし、自分の友達とも遊ぶ姿っていうのは、ある意味よくある話です。で、たとえば設備と通信回線などの費用を度外視すれば、実はそれは既に物理的に実現できる話です。技術的には既に大きな問題は無いはずです。

でも、それを使わざるを得ない事情が無い限り、自分の息子や娘が使っている姿を見たいとは思いません。むしろ嫌だと思う人です。とりあえず私は。

 

もちろんそういったシステムが非常に有効な場面があるのは重々承知

たとえば私の家族の場合、私とカミさんの実家はそれぞれ神戸市内で、今住んでいるところは横浜市内。流石にお盆と正月の帰省といったチャンス以外に簡単に会いに行ける距離ではありません。今はそれを電話なりお手紙だったり、あるいはFAXだったりという手段で縮めているわけですが、そこにビデオチャット的なものが入ってくるメリットと言うのはとても良くわかります。写真はともかく、動く映像は運動会のビデオをDVDで撮って送るとかしないと見れないわけですが、その時間的精神的距離を縮めてくれるというのはとてもよく判ります。

ただ、これが学校で学ぶ、あるいは自分の友達と遊ぶというところに利用するというのはどうなんだろう?と素直に思います。少なくとも今の居住地では小学校まで子供の足で歩いて15分くらい。学校が終わった後に遊びに行き来できる友達の家や公園も基本的にその範囲内。リアルで普通に人と、そして環境と接する事ができる状況です。であれば、そのまま普通にそういった環境で育って欲しい・・・というか、それ以外のモノを使う必要性と状況というのがあまり想像できません。

少なくとも私の周囲の今の環境では、ですが。

 

もちろんそういった仕組みがとても重要な役割を果たす状況があるであろうことは十分に想像できます

病気なり何なりといった事情で簡単に外に出られないとか、学校まで非常に遠い、あるいは(例えて言うと)お友達の家がクルマで30分もかかるような環境、などであればビデオチャットのような環境というのは意味を持つかもしれません。

更には・・・ これは日本ではあまり考えられませんが、治安上の問題があって安全な場所(家とか学校)以外で遊ぶ事が出来ないような状況であれば、これは話が別です。そういう状況であれば、確かに有効な手段だといえるかもしれません。

前者はともかく後者はちょっと極端ですが、でもやはりリアルに学校の先生とふれあい、お友達と触れ合うというのは画面を通しての世界とはヤッパリ違う。SFの世界は正直な話SFの世界だけであってほしい、と思うんです。

少なくとも私が自分の環境を踏まえて思うのは。

 

とはいえ、色々とやってる人はどこかに居るわけで

たとえばCNNのサイトで見かけたこんな話があるんですが・・・・

まぁ、やってること、言っていることは理解できます。それなりに。治安上の問題から学校に鉄条網が張られていたり親が必ず送り迎えをしなくてはいけないような場所も普通にあったりする状況だったり、そもそも「お友達」がどのような環境の人なのかがよく判らないとか、まぁ色んな事情があるわけです。そこの部分は「平和」な日本から見ると信じられないくらいいろんな事があるわけです。

それを踏まえると、こういったシステムを使う事というのはひとつの手段だよねってのは理解できます。

更に言うと、そのシステムを使って世界中のいろんな人と遊んだり話が出来たりできるよね?っていう話も理解できなくは無いです。

でもね。そこに居るのは実態としての、あるいは生き物としての人間ではなくあくまでも画面の中にある存在であり、それこそ嫌になってしまえば電源を切ってハイオシマイ的な世界であるわけです。肌感覚として人と触れ合うというコトは不可能ですし、それこそ玩具をとりあったりゲームのルールで揉めたりしてつかみ合って喧嘩をするような関係を持つこともありません。

 

なんか、結局のところ、何かしらの事情があった上での「代替手段」にしかなれないんじゃないのかな?というのが素直な気持ち。それがデジタルネイティブは違うんだよといわれると、それ自体が人間として違うんじゃないのかよ?と思うわけです。私は。

頭が旧いのかな?

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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