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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2010年3月8日

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けんじろうさんの「ネッ トやIT技術に弱いブロガー」を1秒で見分ける方法!?に触発されて。エントリー中でもけんじろうさんが触れていましたが(といいつつ私は11位以下のバケツ分析の方に入っていますが)、私はブログのエントリーでは文頭一文字下げをしません。意識するしない以前にそういう風にしています。でも、それはそれでこじつけ気味ではありますがは実はちゃんと言い訳理由があるんですよ。

 

そもそも日本語の文字は等幅(固定幅)であるという歴史的事実

本来日本語の文字は一つ一つが正方形に収まるものです。原稿用紙はそれを手書きで実現するためにあるんだよ、なんて暴論を吐くといろんな方に怒られそうですが、文字を書き記した面を眺めるときにその配列の美しさっていうのがあるんですね、本来。

その正方形の文字を並べて文章とする中で、文語の世界で字下げが無いと読みにくいというのは事実で、長い歴史の中で日本語として文頭を下げるというのが生まれてきた、と言う風に解釈しています。

違っていたらごめんなさい。

まぁこれでも電算写植(死語です)の頃、そして活版印刷の本が全盛だったころに版組みをそれなりに勉強した事がある立場としては、文字の字面の美しさってのは良いなぁと思うわけですが・・・

 

等幅フォントが明示的に使えないとか、レイアウトを規定できないなら字下げはしない、という言い訳

アルファベットが入りこみ、等幅ではないプロポーショナルフォントが一般に使われだしてくると、本来持っていた字面としての綺麗さというのはかなり変わります。もちろん文字として幅が必要なものもあれば、横に詰めても大丈夫な文字もあるわけですが、いずれにせよ一文字下げてもその後の文頭の文字次第で次の行の二文字目と合わない。もっと言ってしまうと、そもそも例えばWeb上でのある文字列表示のための幅なんてのは勝手にテンプレートなりなんなりで決められてしまうので、行の字送りを考えても殆ど意味が無いという状況も普通にあるわけです。

 

たとえばこの部分っていうのは純粋に等幅フォントを使っていますから、基本的には行の中での文字数や文字が占有する幅というのはわかるんですね。ディスプレイで表示する上で微妙にずれたりしますが、本来は縦横キッチリと揃うはずなんです。だからこそ、その中での文頭一文字下げっていうのは美しさと読みやすさを表現できると思ってます。

それに対して普通に打つ部分っていうのはフォントを指定しなければブラウザー側で勝手に適当なフォントを当て込んで表示するわけです。

まぁ、言い訳といえば言い訳ですが、なんだかどうでも良いやって思ってるのは正直なところです。

 

因みにメールなんかでも同じ。字下げしませんね、私の場合。

文節の区切りをブランク行を入れることにより表現する事が多い私の場合、よくよく考えるとメールの文面でも基本的に字下げはしないですね。もちろんメールを処理するソフトウェアや環境は千差万別で、横の文字数制限も環境によって違いますから、妙なところで改行とか入り込んだメールが転送を繰り返すとなんだか妙なところでガンガン改行して訳がわからなくなる、なんてのは日常茶飯事。

これはちょっと困り者です。

それと・・・ そうそう。最近は余り書かなくなった、ナレーションなどの原稿。ナレーターに渡す最終原稿は縦書きが基本なので、等幅フォントを使うことが基本です。少なくとも私の場合。アルファベットが入ると面倒くさいのですが、まぁそれはナレーターさんと話をして書き方を決めます。たまに横文字だらけの原稿であれば仕方なく横書きにしますが、実は大抵はカタカナ表記で縦書きだったりします。

これって結構業界の常識に近いところなのですが、意外なほど知られてないですよね。

あ、ここで気が付いた。要はですね。日本語を横書きするから本来文字面として日本語が持っていた美観が継承できないんですよ。そうだそうだ。。。。と私ごときが言い切ると、「このアホは本当に何もわかっとらんな」とお叱りを受けそうですが、でも元々縦書きだったんだから、というのは歴史的事実。

ま、だからお前は字下げしないのか?といわれると、いや、まぁそれは別の話ですよね・・・と声が小さくなってしまいますが(笑

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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