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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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世の中、セルフサービスのガソリンスタンドばかりです。ある意味価格競争の中での必然として日本にも十分に浸透しているのですが、何故か私、セルフのガソリンスタンドに行った事が殆どありません。正確に言うと、一度だけ行った事があります。もちろん誰でも大丈夫なのは判ってるのですが、なんだか行けない。逆に言うと、セルフではない、いわゆるフルサービスだけれど価格的には十分競争力があるガソリンスタンドが自宅から一番近距離にあるという恵まれた環境だからこそ、とも言えるのですが・・・

 

業界の事を良く知っているわけではありませんから大きな事は言えませんが

実は私の自宅のある横浜、それも国道246号線沿いは、かつて(少なくとも)関東一円では最大のガソリン激安地域といわれた時代がありました。ただ、その頃はセルフのスタンドが普及する前で、価格の過当競争の結果多くのガソリンスタンドが閉店に追い込まれる状況が生まれました。

その後、生き残ったスタンドは世の流れに沿ってセルフにドンドン転換し、自宅周辺の殆どのガソリンスタンドはホボ全てセルフになりました。でも、幸か不幸か私の自宅に一番近いスタンドは今でもいわゆるフルサービスです。たとえば今はフロントガラスと運転席・助手席の窓だけですが窓を拭いてくれるとか、ちょっとしたチェックをやってくれるとか、まぁそういった部分が残ってるということですね。

因みに子供が小さい頃は車内から親の姿が消えると大泣きしてたとかの事情もあったので、車内から一歩も外に出ずに給油が出来るってのは正直楽だったのを覚えています。

じゃぁ、今は?

うーん・・・ 正直、今更「セルフって初めてなんですけど・・・」って言いづらいという、非常に見栄と意地の塊みたいなところが壁になってたりします。そんなのどうでも良いんですけどね。本当は。

 

そんな中、今のところ唯一のセルフのガソリンスタンドの経験は帰省先の神戸で

この正月に、いつものごとく神戸の実家に帰省していました。今回は雪やら混雑やらを考えて新幹線。戻る実家には父親のクルマがあるんで、必要であればそれを借りられるから、まぁいいやというコトだったのですが、一応使った分のガソリンはチャンと入れて返そうというのは一応親子であっても礼儀かとは思っています。

ただ、今まではなんかの拍子に父親が自分で入れに行ってしまっていたんですが、今回はちょっと色々あって私がガソリンスタンドに行きました。が、実家の周りは全てセルフ。昨年くらいまで1軒残っていたんですが、そこもセルフに転換してました。

「さて、セルフって、どうアプローチすればよいのだ?」

クルマを乗り入れて、ガソリンのポンプの前で呆然としていると店員さんが遠くに見えました。ここは意を決して・・・

「すいませ~ん。セルフ初めてなんでどうやったら良いかわからないんですけど~」

こんな風体のヤツでも初めてのヤツって居るんだという視線の微妙な空気感を味わいつつ、ここは素直に教えてもらったとおりにするわけで、とりあえずガソリンは入れることが出来ました。で、ここでちょっと困りました。どうやって支払うんだ?

「すいませ~ん。どうやって払うんですか~?」

別に意地も何もありません。素直に判らない。その横では親子連れとかおじいちゃんとかが普通に給油し、普通に払い、普通に帰ってゆきます。

「まるで他の星から地球に送り込まれてマゴツいている宇宙人みたいだな」

またここで微妙な空気感を味わいつつ、なんとか支払って終了。

「はぁ。疲れた」

なんでガソリン入れるだけで疲れるのかよく判りませんが、とにかくコレがこの正月の私のセルフのガソリンスタンドの初体験。

 

でも近所はまだフルサービスなんで・・・

なんだか既にどうやったか忘れています。多分2度目だと最初ほどマゴツくことは無いとは思うのですが、知らないという事実を潔く見つめつつ(そんな大袈裟な話ではないですが)、世の中の大勢を占めるシステムに初めて触れる瞬間・・・(だからそんな大袈裟な話じゃないんですけど)

 

何にしろ、歳とともに頑強になる「見栄と意地」を乗り越えて自分的に一歩踏み出すのには勇気が必要だなよね、というのをふと思い出したりしてます。

いや、それだけなんですけどね

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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