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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2010年2月8日

2010年2月9日の投稿

2010年2月10日 »

世の中、広くいわゆるハウツー物情報が溢れている中、たとえば自己啓発本とか自己啓発セミナーとかが、まぁ山のようにあるわけです。それぞれについて、いわゆる入門のための情報収集源としての利用ってのはあるとは思います。例えば料理関係に限定すると、間違いなくワタシはその手合いです。

でもね。読んでるだけじゃ駄目なんですよね。やっぱり。

 

ワタシは特殊なのかもしれませんが、自分の仕事上の役割の一つであるプレゼンテーションという役回りについてのハウツー本とか読んだ事ありません

これは、まぁ特殊なのかもしれません。ある意味自分が育った関西の血がそうさせるのかもしれませんが、まずは自分の話を聞いてもらうという大きな入り口がソコにあるのを極初期から体が知っていたからかもしれません。それが仲間内の話の中で強烈に出すぎてしまうと「こいつ鬱陶しい」と嫌がられたりするわけで、確かにその頃合がよく判らなかったある時期には親しい友人から随分ととっちめられた事もありました。

で、ここで学んだ。自分の出し方、話を聞いてもらう方法、そして自分の考えている事を理解してもらうというコトの重要性。

学生の頃の話ですから、もう随分と前の話です。でも、その頃、そういう風に諭してくれた友人にはいまだに感謝しています。だって、それがなければ今のワタシは無かったんですから。

これは、正に自分の経験。脛に負った傷。

 

基本的な人とのコミュニケーションに元々それほど抵抗が無かったというのは幸せな事だとは思います。が・・・

そんだこんだで、今でも人と話をする事、人に何かを伝える事、人に何かを理解してもらう事というのがワタシの仕事の・・・ そして行動原理の根幹だったりするわけですが、そのやり方というのは色んな方に散々怒られながら培ってきたもの。あくまでも自分の体験から生まれた方法論だったりするわけです。で、それがどうやら世間一般から「お前は変だからどっかに行ってろ」と排除されるような酷いレベルではないので、今でもこのようなことをしていられるのだと思っています。

ただ、あくまでもこれは誰かがあっての話なので、方法論として確定したものでもないし、誰かから全部教えてもらったものでもない。もちろんヒントや助言は散々いただきましたし、今でも同様ではあるんですけどね。

 

そんなワタシが解らないのが、いわゆるコミュニケーションに関するハウツー本やハウツー講座などの興隆

いや、わからないんです。そんなの読む前に人と話しをしようよと思うのですが、例えば書店に行くと山のようにある。もちろん何かしらのときのヒントになる物はあると思うんです。それは間違いないと思うんです。でも、正直な話・・・

「本を読んでも人とのコミュニケーションは上手くなったりしないよ」

と思うんです。あ、凄く卑近な例を挙げると・・・

「人との付き合い方のハウツーを幾ら学んでも、だからと言ってその対象となる人と付き合う事ができるわけではないでしょ」

と言う話。すいません。言いすぎかもしれません。でも、思うんです。下手に知識ばっかり頭に詰め込む前に、生傷が絶えなくてもまずは人と話をしようよ、そしてそれが上手く行ったら行ったで、行かないなら行かないでその理由をチャンと自分なりに消化して理解して、また次にやろうよ、という風に、少なくともワタシは思うんです。

もちろん、コレを誰かに押し付けるわけでもなく、講釈を垂れるべきものでもないとも思っています。でも、とりあえず話を「コミュニケーション」というものを学問として取り上げる前に、まず自分でやったらどうだったという話を参考にするべきだし、更には自分だったらどうだったという経験が大事だと思うんですね。

 

というコトを思っているところでふと目に留まったのが、「コミュニケーション 技能は『国語』よりも『体育』に近い。」というp_shirokumaさんのブログのエントリー

この議論、いや、本当にそう思います。ハウツー話やノウハウ話ってのは何かの途中で参考にするのはいいとして、それを完全に習得したからできる?っていう種類のものではないというのは私自身経験的に知ってるわけですが、でも、やっぱりそうだよね、というお話。

もちろん、知識として知っているのは悪いことではない。でも、でも・・・ でもね・・ というところがずっと引っかかってるんです。

 

あ、ならば、「俺はこう思うぜ コミュニケーション能力劇的向上のノウハウ」みたいな本を書いちゃおうかな?売れるかな?(笑

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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