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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2009年12月4日の投稿

2009年12月5日 »

時代の流れの中で新しく生まれる企業やブランドがあれば、当然消えていく企業やブランドもあるわけです。デジカメの普及でいわゆるフィルムカメラが殆ど絶滅しかかっているくらいの勢いでデジカメにとって代わられているわけですが、その裏側でフィルムカメラの中でもインスタントカメラと呼ばれた種類のモノは随分と前から斜陽の憂き目にあい、その代名詞だったポラロイドもインスタントカメラ事業から撤退し、アメリカ法人は再建中だし、日本法人はMBOをかけて米国から独立したりと色々な動きがあるわけです。

でも、かつてポラロイドが販売していたインスタントカメラを復活させようぜというプロジェクトが起き、関係者が色々と動き回った結果・・・ 遂に復活です。

 

個人的にはフィルムの価格の高さで自分で買うまでには至りませんでしたが、当時の勤務先がかつて頻繁にポラロイドのインスタント写真を使っていたこともあり、ある時大量に倉庫から出てきた期限切れフィルムの山をもらい、週末に会社のカメラを借用して使っていた時期もありました。白黒のフィルムでしたが、あの味はやっぱり独特なもので、かなり好きでした。

ですが、そのうち買えるときが来れば買おうと思っていたら無くなっちゃった。フィルムの在庫も無くなってしまったという話もありましたし、それがネックで中古カメラ屋さんで見かけることも殆ど無い状態。

 

で、復活。さて、どうしようかと・・・

これはもう完全に趣味の世界ですね。普通に写真を撮るなら、やっぱりデジカメの方が何かと楽なのは事実。それに対して、シャッター一発で目の前で写真を見ることができるインスタントカメラの世界が持つその場にいたよね感っていうのはやっぱり独特です。

昔感じたその感覚をもう一度味わうか、それとも同時にポラロイドブランドで発売されるプリンター付きのデジカメってどうよとか、ちょっと興味津々です。

ちなみに、ブランドとしてのPolaroidの使用権を獲得したのはサミットグローバルグループというところ。日本法人も新規に立ち上げたところとのこと。それに対して日本ポラロイド社はMBOして米国から独立し、来年の1月1日付で社名をフロントランナーと改称。ちなみにこちらはすでにPolaroidブランドの写真関連製品の取り扱いは終了しているのですが・・・ ブランドの存続、ビジネスの存続、企業(というか事業体?)の存続というのが全部別のストーリーを持つというのは欧米では少なくないのですが、日本でその例を余り見ないっていう事もあり、ちょっと色々考えるところはあります。

でも、それはともかく、一人のカメラ好き、写真好きの立場として、ブランドの復活はとりあえず何だか判りませんが、うれしいな、と思っています。

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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