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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2009年10月12日 »

以前は役割としてイベントの主催をやっていた時期がありました。いわゆるプライベートイベント。会議室程度の広さでやるセミナーから万単位の人を集める展示会まで、それこそIT系のマーケティングとして経験できる、ありとあらゆる規模と形態をやってきたかもしれません。でも、何度経験してもどうにもならない部分があります。

そう。天気。そして交通機関の状況です。

 

かつて経験した、メッセでの主催イベント初日の台風上陸

これは多分死ぬまで忘れないと思いますが、幕張メッセで開催した主催イベントの初日が台風直撃だった朝、っていう経験。これはさすがに参りました。主催者の立場、かつ展示フロアの統括だったかメインステージの統括だったかをやっていたのですが、本番直前に日本に近づいてきた台風が、どう考えても、どこの天気予報を見ても、初日の朝に関東直撃する予報。

前日の準備すら、帰りの電車が危ないから、終わったら直ぐに帰宅してくださいという指示に加え、翌日の本番初日は無理せずに会場に来てくださいとの連絡を全関係者に伝えて翌朝を待ちました。

で、結局台風は関東直撃。風に弱い京葉線はイチコロです。総武線は何とか動いていましたが、前日からメッセの隣の(当時)幕張プリンスに泊まっていたスタッフの元に、そして会場側の事務局に悲鳴のような連絡が続々入ってきます。

曰く、「xxx線が止まっていてxxx駅から動けません」、「バスが来なくて電車の駅にもたどり着けません」等など。挙句の果てに「総武線の幕張本郷の駅前がパニックです!」

初日朝一番で親会社のCEOのプレゼンテーションがあったのですが、こちらへご招待したVIPの方は殆ど時間に無茶苦茶余裕を見て車で来場された方が多く、一般の多くの方が間に合わなかった状態ではありましたがスタートし、展示会場のほうは・・・お客さま以前にスタッフが半分くらいしかたどり着けない状態で、人が来たブースから順次開けてゆくような状態でした。

なにしろ強風と横殴りの雨のために隣の(当時)幕張プリンスから歩道橋を歩いてメッセに行くのも危険なくらいの状況。アレは忘れません。

 

他人事だけど他人事ではない今年のCEATEC

関係者の皆さんの心労が目に浮かびます。本当にご苦労さまです。昨日の時点で既に今日の全セミナーセッションのキャンセルという情報が流れていましたが、いや、本当にお疲れ様です。

主催者って、傍から見ると何だか楽そうな仕事に見えたりしますが、たとえば100個のケースを考えて対策を講じても、必ず現場で101個目の例外が発生するのがイベントの現場。ワタシなぞ、その緊張感が好きでずっとやってきたフシがありますが、それでも現場では胃に穴が開くほどの心労に見舞われることもあります。これは主催でも出展者でも、規模や状況の違いはあっても余り変わらないかもしれません。

色々とスケジュールを調整して、本当は今日の午後にはメッセに行っていた予定だったのですが・・・ 京葉線がダメダメでは如何ともしがたい。

因みに、スイスのジュネーブではITU TELECOM WORLDが始まっています。こちらは台風には見舞われていませんが、かつて世界最大の通信関連イベントだったのが時代の流れで随分と位置づけも展示やセミナーの内容も変わってきたようです。

洋の東西を問わず、ビジネス環境は変化するものですが、それにしても台風ってのはどうしようもない。正に天を仰いで祈るしかないのかと・・・

 

bibendum_iwa

通勤時間を直撃している台風18号ですが、関東地方の鉄道は雨・・・というよりは強風で大変なことがあちらこちらで起きているようです。かく言うワタシも、自分の乗っていた電車の運行状況をつぶやきつつ、TL(タイムライン)に上がってくる情報を眺めているうちに会社に到着。それぞれがリアルタイムで起きていることをその場でつぶやく訳で、その迫力たるや・・・

 

とりあえず自分の使う路線は比較的順調に運行していたのですが

学校があらかた休校になってしまっていたので学生さんは殆ど居ません。ということで、混雑具合はむしろ普段よりも低いくらい。途中で微妙に減速運転もしましたが、普段から遅れがちな路線の事、特に大きな影響も出ず、無事に乗換駅の表参道まで進行し、銀座線に乗り換えてホボいつもどおりに降車駅に到着。

よかった・・・

 

ただ、途中で色んな悲鳴が聞こえてきましたけど

東急東横線は始発前にどうやら台風とは関係なさそうな信号機故障で動き出す前からトラブル。でもその後はドンドン色んな路線が遅れ、そして止まり始める。最初から間引き運転してる路線などは家を出る前にテレビでチェックしていましたが、ケータイに配信される交通情報とは別にTLでガンガンあちらこちらの実況が流れてきます。

そして運命の首都圏JR線のホボ全線が停止。ちょうど乗っていた電車が渋谷に到着する際のアナウンス。「山手線が止まりました。新宿方面にお越しの方は副都心線に乗り換えてください!」。その直後、改めて「JR線は、南武線を除き、全線で止まりました」と少しパニック気味のアナウンス。周辺で「あぁ~」という声が微妙に聞こえました。

その頃TLでは、東西線が茅場町でどうの、東横線はどうしようもなくなっているだの、新宿は人が溢れてるだのと、ガンガンTLに上がってきます。中には空港に向かう人の悲鳴も混じりますが、それに追い討ちをかけるように「定時に飛ぶらしい」という情報が流れて、更に悲鳴のボルテージが上がるのをリアルタイムで眺めている状態。

その場に居合わせないにもかかわらず感じる臨場感。

 

交通機関の混乱と降車駅で見上げた強風の中の青い空

因みに銀座線に乗り換えた辺りから、天候の話が流れ始めました。曰く、「xxxは強風だけど青空がみえる」系の話ですね。台風が巻き込む雲が雨を降らせているカタチになっているので、雲が切れるといきなり晴れてくる。降車駅の地上はどうなってるんだろう?と気になりだしますが、そこは雲(うん)を天に任せる・・・ じゃなくて運を天に任せて地上に。

すると・・・ 青空が見えました。雲は強烈な速度で空を飛んでゆきますし、風も強い。でも雨は降っていない。正確に言うと時々何か雨ツブが飛んできましたが、雨、というほどのものでもない。結局強風の中、強い日差しに目を細めつつ降車駅からオフィスまで歩きました。

 

幸か不幸かワタシの場合、交通機関の混乱には殆ど巻き込まれること無く出社しました。そんな中、色んな人と情報をリアルタイムで共有することが出来る仕組みとしてのTwitterの存在って、なんだか面白いと思った次第です。

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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