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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

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2009年3月31日の投稿

2009年4月1日 »

明日は世間一般的に年度初め、というところは多いと思います。不肖岩永の勤務先もご他聞に漏れず、明日は新入社員の入社式です。自分が新卒で入社式を迎えたのはもう太古の昔ですし、その会社自体の年度は1月から12月だったので入社と年度の切れ目が別だったということもあり、なんだかいまだに感覚的にちょっと不思議なのですが、まぁ、それは個人的な話。

 

新入社員を採用する動機、採用される側のキモチ

一概には言えないとは思いますが、とりあえず即戦力という位置づけではなく、会社を育ててゆくための人材を最初から確保する、ということでしょうか。企業によっては新卒は一切採用せず全部中途入社というところも結構多く存在するわけですが、それとてその前の経歴としてどこかで働いていたからこその中途立ったりする例が殆どだと思います。

因みにかつて「新人類」と称された年代の私ですが、そういった言い方やまとめ方はそれ以前から働いていた人たちが決める話で、「私たちはxxxみたいな人たちです」なんて言ってる年代は無いわけです。多分4月1日の新聞にはあちこちに「今年の新入社員はxxxタイプ」みたいな記事が載るんだとは思うんですが、まぁ名づけられるほうは求めて名づけられる訳でもないのも昔から同じ。

それで言うと「今の若い奴はさぁ・・・」と言われていた私ですら、既に「今の若い奴はさぁ・・・」と言い始めているところなぞ、まさに歴史は繰り返す、というか単純に私が歳を取ったからか。いずれにせよ、まさにそんなことを考えたりする年度の終わりです。

 

で、本題ですが

自分が「人から教えてもらった記憶が無いものを後進に教えられるか」。新入社員の頃、当時のその会社は営業の研修だけで1年間ありました。それが終わるといきなり実践(実戦?)だったのでコレはコレで厳しかったのですが、いずれにせよ教えるというシステムがありました。そして担当していた仕事も基本的にその流れに沿ったものでした。

が、不肖モノ故、途中でそのルートを外れてからは結構大変で、その後の多くの状況では既にそういったものを経験した先輩はいましたが、大抵の場合、誰かから教わったものではなく流れでそういう仕事をしていた人ばかり、という仕事が殆どでした。特にプロモーション系の仕事については色々な経緯があって先輩が殆ど存在しないようなケースもありました。あるのは業務処理上のプロセスだけで、実際の仕事の進め方や考え方については基本的に全部自分で考えないといけない。

 

「仕事なんてそんなもんだろ?特にマーケティング系の仕事はさぁ・・」

確かにそういう部分が多いのは事実ですね。例えば10年も20年も前、そして今でも層ですが、たとえばB2Bマーケティングを体系だって教えるような人っていうのは殆ど記憶にありませんし、そんな学校も殆ど記憶にありません。もちろんMBAのコースとかでマーケティング理論を取り扱っていたところというのはありました。たとえば20年くらい前なんて日本にいわゆるマーケティングスクールなんて事実上存在していませんでしたから大抵は米国の話ですが、非常に少数そんなところがあったと記憶しています。

もちろんB2Cのマーケティングについては色々とありました。広告代理店的なところもB2C、もっと平たく言うとコンシューマーマーケティングという分野に於いては色々とありましたが、純粋にB2Bの部分では殆ど何も無い。企業の行動としてそれまでのKnow Howや行動原理などを公開するところも非常に少なかったため、教材が無い。

そう。教材が無い。だから自分で調べて考えるしかない。
そう。誰も自分の経験でしかモノを話せない。教えるというレベルまでは行けない。

よくよく考えると私の場合、いわゆるB2Bマーケティングに携わってからざっと22年ほど経つのですが、誰かに体系だって教えてもらったことは殆ど無かったりします。いわゆる原理主義的な理論や事例に近いところは自分でも勉強できますが、自分の環境にどのように適応させ、そのなかで自分が何を実現するべきなのかなんてのは当然自分の問題なわけです。でも、ここまでは戦略に近いところなので、割とケース分けして人に説明することが出来なくはない。

問題は戦術です。これは説明しづらい。

 

戦略論と戦術論。そして基礎としての知識。

基礎としての知識がモノを言うのは間違いないと思います。それが純粋理論として真面目に勉強するべき部分もあれば、単なる社会勉強としての雑学、あるいは情報に触れたときの感度を維持する能力の結果などの積み重ね。そして何をやっている誰を知っているかといった人的チャネル。これらを総合して物事に当たるというその場での問題解決能力。

そう。戦術です。

実は単純に戦術論をすると本末転倒だとか色々といわれてしまうのですが、ココで言うのは戦略に基づいて最適な解を実際のカタチにするという意味での、本質的な戦術です。アホは岩永は戦略は頭、戦術は体と単純化して考えることがあるのですが、スタッフィングという部分で戦術は戦略以上に重要なんじゃないかと思うことが多々あります。

 

クラウド的な現場のオペレーション。だから何が起きても対応できる体制を組める。

特殊部隊が長い岩永です。そんなの誰からも教えられたわけではなく、なんだか体で覚えているものなので、どうやればよいのかなんて教えられません。よくよく考えると、例えばマーケティングプロモーションの現場ってクラウド状態で、必要な時に必要なスタッフをそろえて現場を担当するわけです。それもケースバイケースで。こんなのを誰かに教える方法を知りません。かといってとっ散らかった現場に若い人を入れて「どうやってるか見てろ」と言っても、変な方法論だけを覚えてしまう危険性があるので、これとて難しい。ワタシ自身がそうしてしまい、大変な目に会った経験もあるので、そこは見せ方や受け取り方にとても神経質になります。

やさしすぎ?
もっと若いのをこき使えばいいのに?

そうなんですけどね・・・
不器用なもので・・・

 

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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