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今年の1月にニコニコ動画について書いたエントリーで紹介した中国の動画キャプション付けサイトのmojiti.comですが、Hulu(News CorpとNBCのジョイントベンチャーの動画サイト)に推定1千万ドルで買収された説があります(ソース(TechCrunch))。同じソースによれば類似サービスを提供していたClick.tv(これは知らなかった)もCiscoに買収されたという噂です。
これらの噂が本当であれば、既に大規模なユーザー層を抱えているニコニコ動画はもっと高値でオファーがあってもおかしくないですね。内部事情は知りませんが(そもそも、知ってたらブログには書きませんが)。
そう考えると、ニコニコ動画の特許がますます気になります。もし、mojitiやclick.tvをカバーできる特許を取得できたならば相当な価値になるでしょう(仮に日本でしか取得できてないとしても、日本でサービスを提供できるか出来ないかは企業価値に大きな影響を与えるので、特許しての価値は高いと思います。)
しかし、ニコニコ動画の開発者ブログを見る限り、特許出願は(もしされているならば)サービスインの日である昨年の12月12日の直前に行われたように見えるので、昨年の11月にサービスを既に開始していたmojitiにより新規性を否定されるような気もします。まあ、内部事情は知らないので確かなことは言えませんが。
CM: TVJPソフトウェア特許セミナー
先日Amazonから家に届いたと書いた中山信弘先生の新刊「著作権法」ですが、帰国してみると届いていたのはだいぶ前に注文していた別の商品でした。「著作権法」も納期上はそろそろ届いてもよいはずなのですが。今週の金曜日から「夏休み」で海外なので、出発前に届くと飛行機で退屈しないのになどと思っています。ところで、中山先生ですが、文化庁の文化審議会著作権分科会において、著作権侵害の非親告罪化について以下のようなコメントをされています。
「特許法などは既に非親告罪となっているが、特許権は一部のプロだけが関係するものであるのに対して、著作権は日本国民全体の問題になってきている。語弊 があるかもしれないが、厳密に言えば著作権侵害をしたことがない人はおそらくいないだろう。国民のすべてが何らかの形で侵害に関与しているという状況で、 著作権侵害を非親告罪として良いのかといった点については、これから慎重に議論していきたい」
こういう話は、それなりに著作権について考えている一般市民なら誰でも感じていることでしょう。しかし、こういう真っ当かつ本音の意見を公の場でちゃんと言ってくれる第一人者の存在というのは貴重だと思います。「著作権法」が届くのが待ちきれません。
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