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ちょっと前の話ですが、米CBSがlast.fmを2億8千万ドルで買収しましたね(参照記事)。last.fmは音楽SNS+パーソナライズド・ネット・ラジオのようなサービスです。last.fmの未来の音楽メディアとしての可能性はきわめて大きいと思ってますので、大手企業のバックアップが得られたことは個人的にはよろこばしいニュースです。
特に、自分の好みの曲だけを選んでかけてくれるパーソナライズド・ネット・ラジオ(アルゴリズミックDJと呼んでもよいですかね)はとても魅力的です。Amazonのおすすめ機能のように、リスナーが聴いてる楽曲や同じ楽曲を聴いている人の嗜好を分析して、聴けば聴くほどラジオが自分の好みをわかるようになってくるわけです。
実装は違いますが似たサービスであるPandoraが好きだった人も多いのではないでしょうか(もう日本からは聴けなくなってしまいましたが)。自分は、Pandoraで聴いて気に入ったアーティストのCDをAmazonで買ったこともあります。こういうパーソナライズド・ネット・ラジオのCD販売(あるいはダウンロード販売)への広告効果はきわめて高いと思います(リスナーが気に入るであろう曲を選んでかけているのですから当たり前です)。
last.fmは日本でもビジネス展開してますが、この肝心なネット・ラジオ機能がありませんので、サービスとしての魅力はもうひとつというところです。「なぜ日本ではできないのか?またJASRACか?」なんて言う人がいるかもしれませんが、この問題に関してはJASRACはあまり関係ありません。問題は、法律上、著作隣接権者たるレコード会社がCD音源のネット配信の許諾権(禁止権)を持っていて、許諾をくれないことにあります。せっかくWin-Winのビジネス・モデルを築ける可能性があるのにと思ってしまいます。
余談ですが、市販のCD音源を使わないで、自分たちの演奏やMIDI打ち込みをネット配信するだけであればレコード会社の著作隣接権は関係ないので、他人の曲を使う場合でもJASRACに規定の利用料を払えば合法的に行うことができます(もちろん、JASRAC管理曲を配信する場合です)。個人が非営利でストリーミング配信する場合ですと、年額1万円でできますので、まあ法外というほどでもないかなという気はします(動画のBGMで使えないとかいろいろ制限はありますが)。
さらに余談ですが、自分は、JASRAC管理曲を絶対に流さないネット・ラジオ(著作権切れ曲、自作曲、作者から直接許諾されたJASRAC管理曲でない曲のみを流す)を開設したら、利用料を払う必要があるかどうかをJASRACに問い合わせたことがありますが、結局、返事をもらえませんでした。「そんなの払わなくて良いに決まってるじゃん」と思われるかもしれませんが、実演(ライブハウス等)の場合には、JASRAC管理の曲は絶対演奏しませんと言っても利用料を徴収されてしまうので、念のために聞いてみたわけです。
MYUTAについてはまた後ほど。
キーワード記事*
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