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何の気なしにミクシィの上場目論見書を見ていたら【事業等のリスク】の項にちょっと気になる表現が。(目論見書のPDFにプロテクトがかかっていて、コピペできないので、以下は要約。詳細は原文PDFの19ページを参照してください)
国内の特定企業から特許侵害の警告が出ているが、システムの構成が異なることから、侵害の事実はないと認識している。
最近、米国のSNS業者がSNSに関する特許を取得。PCT(国際出願)もされているので、今後日本でも成立する可能性がある。当社サービスが当該特許に抵触する可能性は低いと考えているが、不透明な要素はある。
一番目の項目ですが、具体的にどの企業がどの特許に基づいた警告を行ったのかはわかりません(特許電子図書館で、「ソシアル・ネットワーク」、「ソシアル・ネットワーキング」等をキーワードで検索しても見つかりません。)
二番目は米Friendster社の特許のことを言っているのでしょう(参照記事)。米国特許公報を見てみるとシステム特許なので回避できそうな気もしますが、お友達の関係図を表示・処理するというSNSの本質的なところを押さえているような気もします(中味を相当読み込まないと何とも言えません)。まだ米国でしか成立していないので、MixiよりもMySpace.com等の米国のSNSへの影響が大きいでしょうね。実際、Friendster社(決して業績は芳しくない)は、おそらくはこの特許に基づいて投資家から追加の投資を得ることに成功しました(参照記事)。まさに値千金の特許と言えるでしょう。
ところで、目論見書には国際出願されていると書いてあったので、ちょっと調べてみました(国際出願(別名PCT)とは複数の国にいっぺんにまとめて特許出願できる制度。)確かに、日本を指定国に含む国際出願はされてるんですが、特許電子図書館に当該の出願情報が見あたらないので、特許庁に聞いてみたところ、当該国際出願が日本の国内手続きに移行された形跡はないようです。Friendster社が手続きをほっぽらかしていたので、日本での出願が取り下げとみなされた可能性が高いです(裏技的な方法で日本に出願されてる可能性もありますので、100パーセント確実ではないですが)。もし、取り下げになったのだとするとFriendster社にとってはちょっともったいなかったかもしれません。
ところで、SNSの特許としては、米Six Degrees of Separationという会社によるものが有名です(Friendster社の特許もこの特許を先行技術として引用しています)。この社名は、友達の友達をたどっていくと6段階で世界中のすべての人にリーチできるという説(いわゆる、「スモール・ワールド」と言われる理論)に基づいていると思われますが、この理論はどうやら都市伝説の可能性が高いようです(参照記事(英文))。
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