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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

企業向けフリーランスならページビューよりも・・・

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ITに強いビジネスライター森川滋之です。

前回の記事で、

私の場合、この数年の新規顧客は、1社を除いて全てネットからの問い合わせです。

と書きました。

今回は、こうなるために何を心がけてきたかについて書きます。けっこうノウハウを公開したつもりです。

企業向けの仕事をしているフリーランスにはページビューは必要ではない

まず最も重要なことから書くと、企業向けの仕事をしているフリーランスにはページビューは必要ではありません。むしろあまり多くないほうがいいかもしれません。

いちおうGoogle Analyticsぐらいはたまに見ますが、私のサイトなど月にせいぜい100PVぐらいです。

しかし、フリーランスというのは基本的に労働集約ですから、逆に100万PVもあって、問い合わせが1%もあったら、その対応だけでも死んでしまいます(1万件も来られても・・・)。

毎月100件ぐらいのページビューで、1~3%(つまり1~3件)の問い合わせがあれば、それで十分なのです。フリーランスの場合、問い合わせが来るということは、相手先企業はかなり真剣に人を探しているということで、かなり高い率で受注できるからです(※)。

※なおコンペになるような場合は、だいたい安い人に決まりますので、先に確認してコンペなら面談に出向かないようにしています。指名であれば報酬もそれなりにいただけますし、受注確率もほぼ100%です。指名で仕事がいただけるようになるノウハウについては別の機会に書きたいと思います。

検索上位こそ重要

では何が重要かといえば、常に検索上位にあることです。

私の場合、「ITライター」では1~5位、「ビジネスライター」では1~3位、「ITライター ビジネス」では1~2位と常に上位にいます。

これらのキーワードでの検索は、月あたり100回前後だと思います。ですから、検索上位にいないと見ても貰えません。少なくとも1ページ目にいることが必要だと考えます。

SEOについては、私はホワイトハットしかやっていません。狙っているキーワードに寄せたコンテンツにし、更新頻度を高めるようにするのが基本です。分かりやすい構成やサイトマップ公開など内部SEOについても、基本的なことは一通りやっています。まあ、どんなSEO本にも書いてあるようなことばかりです。

ですが多分、ここオルタナティブ・ブログをはじめとして、何社かページランクが高いリンク元を持っているのが効いていると思います。

ページランクが表示されなくなって以降、Googleはページランクとは関係なくコンテンツだけで検索順位を決めていると誤解している人もいるようです。しかしページランクはGoogle検索アルゴリズムの根幹であり、重要度の決め方としてはこれより優れたものは考えにくいでしょう。ページランク+コンテンツで検索順位を決めているのは間違いのないところです。

https化は実施しましたが、今のところあまり効いていません。今後は必須と言われていますので、しばらく見守ろうと思っています。

検索上位だけでは十分ではない

検索上位にあることは必要ですが(※)、それだけでは十分ではありません。検索結果と一緒に表示される「サイトの説明文」がターゲットに響くものでないとクリックしてもらえません。ここは特に重要ですので、問い合わせが減ったら都度見直しています。

※マーケティング部門のお客様が多いのですが、彼らはそれだけでリスペクトしてくれます。

ベタでいいので、できることをしっかりアピールするのがいいと思います。よく経歴を書く人がいますが、検索している人が経歴を調べるのは、仕事を出そうかどうかという段階になってからです。プロフィールページを作って、そこに書いておけばいいことです。

検索者にとっては、自分が依頼したい仕事ができるかどうかがまず重要です。そういう気持ちに寄り添ったサイトにすることが肝心なのです。

それに、できないことで問い合わせされても、こちらの手間が増えるだけですし・・・。


最新のIT動向やITのビジネスへの応用について、経営者などビジネスパーソンに分かりやすく伝えることができるライターです。

最近いただく主なテーマは下記の通りです。

  • AI関係(機械学習、ディープラーニング、RPAなど)
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)、デジタライゼーション
  • デジタルマーケティング
  • ビッグデータとアナリティクス(BI、BAなど)
  • 製造関連ICT(IoT、自動運転、予防保守、スマート工場など) など

大手SI企業の基盤&ネットワーク技術者でしたので、インフラ&システム運用関係のテーマにも対応できます(クラウド、データセンター、バックアップ、レプリケーション、HCI等々)。

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