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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

【ITエンジニアセカンドライフ】応募する

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ITに強いビジネスライターの森川です。

前回のつづきです。

就活して内定もいただいたのですが、結局分かったのは、自分は自由な時間というものを一番大切にしているということでした。

とはいえ、「自分軸」を企業向けに「事業軸」とか「商品軸」という名称に変えて、マーケティングのコンサルティングをビジネスにしようという目論見は完全に外れました。

どうすればいいのか?

そこで私が思い至ったのは、自分軸の見直しでした。

私の自分軸発見法では、「なぜ→何を→誰に」の順番で考えていきます。

以前、なぜ=パッション、何を=コンテンツ、誰に=ターゲットの意味だと説明しましたが、何はなくともパッションがないと続かないからです。

パッションを考える際には大きく2つの方向性があります。

どうしてもやりたいことだから夢や目標を達成するまで続けるというのが1つ。

得意なことで人に喜んでもらうことにやりがいを見いだすというのが1つ。

この2つが両立できれば最高で、金メダル級のアスリートやノーベル賞級の学者の多くは両立できているのだと思います。そこまで行かなくても、いわゆる「成功者」の中にもおられるかもしれません。

ただ、いずれにしても両立している人は珍しい。割合としては数%というところでしょうか。いや、もっと少ないかもしれません。

私が数十人程度の方の自分軸発見支援をしたり、プチ成功者たちと交際したりした上での実感ですので、決めつける気はありません。ですが、少なくとも私自身は両立しているとは言えないと感じていました。

他人にはこう言えるのです。「まずはできることで実績を作って、その上でやりたいことをやれるようにしていくのがいいのではないでしょうか」と。実際、「今はシステムエンジニアだけど、スピリチュアルな世界で有名になりたい」という人にそのようなことをお伝えした記憶があります。

しかし、自分のこととなると、先にやりたい方を考えてしまいます。

マーケティングや営業に興味があったので、そちらをやりたいと思いました。ITよりもビジネスのコンサルティングがやりたいと思いました。

しかし大きな実績のない私には仕事が来ない――それが現実だったのです。

では得意なこととは何だろうか? 自問自答した結果、ライティングしかないという結論になりました。

ちなみに今では「ITに強いビジネスライター」と、ある意味「僭称」していますが、当時は「ITに強い」は外して、ただ「ビジネスライター」と名乗っていました。IT以外でやりたいという気持ちがまだまだ強かったのです。

では、「ビジネスライター」などと名乗ってWebサイトを作ったら、それで注文が来るだろうか?

それなりにライティングや出版の実績はあったので、長い目で見れば来るだろうと思いました。しかし、このときはできるだけ早くお金が欲しい状況でした。

そこで私がしたことは、「ライター募集」でネット検索することでした。

そして、いくつか見つけることができました。

私は、すぐに応募しました。

【教訓】

  • やりたいこととできることが両立できれば最高だが、そのような人はあまりいない(少なくとも私はそうではなかった)
  • 両立できないのであれば、「できること」を優先して「自分軸」を見直すべし
  • 「できること」が分かり、すぐにお金が欲しいのなら応募する

なお、私は『夢をかなえるゾウ』(水野敬也、飛鳥新社)という本が好きで、時折読み返すのですが、最後から2番目のミッションがこの「応募する」だったと、その1ヵ月後ぐらいに気がつきました。

つづく


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