おかげさまで池上彰氏と連絡がつきました
【注記】この投稿を見て、池上彰氏のメールアドレスを教えてほしいという問い合わせがごくためにありますが、氏の個人情報であるため、当然のことながら一切ご提示することはできません。また氏のメールアドレスである蓋然性は高い(「確信した」とありますが、この表現は不適切でした。お詫びいたします)と考えていますが、本当に氏のものであるか確認した訳ではありません。今後、教えたくても教えられないように、氏のメールアドレスに関する情報は全て削除しました。問い合わせいただいても何もできませんし、お返事もいたしかねますので、あしからずご了承ください。
池上彰氏でさえも――出版社は「IT校閲」を!という投稿を2015年12月2日にいたしました。
その後、池上彰氏本人からメールをいただいたと確信したので、そのご報告と、お力添えいただいた方々へのお礼をさせていただきます。
池上氏とのやりとり
池上氏からいただいたメール(および僕のメール)については私信につき、転載せず要約することにします。なお、要約した文章の文責はもちろん僕にあります。
12月6日0時付けの池上氏からのメール
- 僕の指摘への謝辞
- 校閲部門にITに関する専門的な体制がないという問題意識への共感
- 紙の本については重版または文庫化での修正、電子書籍については可急速の修正を検討していること
- 現在ブラジルのアマゾンに向かう予定で、ダラスから返信していること
同日9時過ぎの森川の返信
- 池上氏への敬意と回答への謝辞、および池上氏への期待
- なりすましの可能性があると考えたが、本当に本人からであれば失礼だと思い、返信を差し上げたこと
同日14時前の池上氏の返信
- いまマナオスに到着したこと
- 現時点でアマゾン行きを知っている者はごく限られていること
- Fromメールアドレスからもなりすましは難しいこと(※森川注:これは技術的には簡単。しかし、Reply To他に細工がないため、結果的には池上氏を名乗る人の言うとおり)
- いたずらでもいいと返信したことへの感謝
翌日9時前の森川の返信
- 返信への感謝と旅の無事の祈念
池上氏からのメールだと確信した理由
実は12月6日14時前の返信をいただいた時点で、90%は池上氏からのメールだと確信していました。
とはいえ、まだ根拠は薄弱です。このときにアマゾンへ出かけていたと分かるか、電子書籍の修正があるまで公表は控えようと思いました。
そして、1月3日に下記の番組が放映され、池上氏が実際にアマゾンに行っておられたことが判明しました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/ikegamiakira/
※将来的にリンク先の内容が変更される懸念がありましたので、一部内容と写真を引用させていただきました。
ようやく99%間違いないと言える根拠ができたので公表し、お力添えいただいた方々にお礼を申し上げることといたしました。
書籍の改訂には時間がかかりますし、コストがかかることなので著者の意志だけではどうしようもない場合もあります(出版社が間違いだと認めなければ改訂しないでしょう。そして多くの書籍の科学的な間違いでさえが改訂されない事実からも望みは薄いかもしれません)。こちらはもう少しウォッチしていくこととさせてください。
前記事のねらいとお力添えいただいた方々へのお礼
池上彰氏でさえも――出版社は「IT校閲」を!という投稿のねらいは下記の通りでした。
- 購入した本に関して、僕が見て明らかに間違いだと分かる箇所が多数あり、とても残念な思いをした。このことを著者の池上彰氏本人に何とか伝えたかった
- 現代社会を語ろうとする有識者にとって、ITの話題は避けることができないものである。それなのに出版社はITに関する校閲をおざなりにしている。この状況を打破するきっかけを提供したかった
補足します。
1に関しては、池上氏のオフィスか出版社にメッセージするのが本来だと思います。しかし、こんなレベルで出版してしまう出版社では握りつぶす可能性も高いと判断しました。また、池上氏の連絡先は僕などが知るよしもありません。
考えたあげく、僕ができるベストはオルタナティブ・ブログに書くことだと思ったので、そうしました。
2は、投稿内でその通り主張したつもりです。ただ、長文だったので伝わっていない人もいたようです。これは僕の力不足です。
成果と謝辞
ねらい1については、99%の確信度ではありますが、池上氏に届いたと思ってよさそうなので、達成できたと言えます。
そのためには、ある程度反感を覚える人がいてもインパクトのある書き方をするべきだと思い、かなりネチっこく指摘をさせていただきました(この件に関しては、池上氏への返信の中でもお詫びしています)。
実際に反感を覚えた人もおられたようで、そう思われるコメントをいくつかいただきました。1つのコメントの裏には同様に感じておられる人も多数おられるでしょうから、不快に思われた方に対しては改めてお詫びしたいと思います。
オルタナティブ・ブログではいただいたコメントを公開するしないは、ブロガーの判断でできます。正直に言えば「自分がそのように書かれたり言われたりしても、平静でいられるの?」と問い返したいコメントもありましたが、すべて公開し、いくつかのコメントには返信もいたしました。これも、目的のために多少ネチっこくやったので、お詫びのつもりでそうしました。
しかし多くの方は、僕のねらいを理解してくださったようで、多くのいいね!(半分ぐらいは「ダメだね!」かもしれませんが)をいただき、いろいろ言われるのを覚悟していた「はてブ」でも好意的なコメントが大半でした。そして、ネット上ではかなりの影響力を持つ何人かの方が、「ご本人に届けばいいね」とインフルエンスしてくださいました。これらの方々のお力添えで、池上氏に届きました。
お力添えいただいた方々に深く感謝いたします。
ねらい2については、池上氏にはご理解いただけた(「森川さんは、とても大切な問題提起をされていらっしゃると思いました」との一文をいただきました)ようですが、今のところほとんど成果はないようです。
しかし僕の中ではねらい2のほうが重要です。
なので、また誰かの本や記事を取り上げてネチっこくやるかもしれません。正直、あまりやりたくはありませんが(笑)、反感を買ってもやらないといけないと思ったらまたやります。できるだけ反感を買わないように心がけたいとは思うし、そうしているつもりでもあるのですが、実際にはなかなか難しいことです。
追記:
ご丁寧なメールをくださった池上彰氏への御礼をうっかり忘れていました。
改めて池上氏に御礼申し上げるとともに、この投稿が池上氏の好感度アップにつながれば幸いです。