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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

12月29日 行きづまるということはない~一新は来る!(#585)

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人間社会は大昔から何百万年も生き続けて、だんだん発展している。決して行きづまることはない。激動の時代を生きる経営者はこのような信念を持つことが必要だ――松下幸之助さんは、このように説きます。

経営者の信念としてはうなづけますが、毎年毎年国の借金が国家予算の半分を超えるこの時代には、楽観的過ぎると言わなければなりません。つまり時代的制約がある普遍的とは言えない言葉ではないか。

平家物語風に"遠く異朝をとぶらふに"古代から生き残っている国家はほとんどありません。民族というレベルでも滅んでいる民族はたくさんあります。

日本でも同様。天皇制は連綿と続いていますが、支配者は次々と変わっています。

確かに人類というくくりでは存続していますが、国家や民族というレベルでは存続は難しい。ましてや会社などに至ってはつぶれるのが普通です(それが良いということではなく統計的事実としてそうです)。

とはいえ、私は日本という国家については楽天的です。

というのは、日本は破産する都度、強くなっているからです。

明治維新の直後、新政府はほとんどお金がなかった。まさに破産状態です。しかし、その後たった40年ほどで日本はそれなりの軍事大国になります。

終戦のときもそうでした。日本は破産しました。しかし、たった25年ほどで経済大国になった。

現在の形の政党政治は、あと数年で行きづまるでしょう。その後、新しい政治形態が出てくるはずです。

それが何であるか私には予想できません。明治維新の5年前に徳川の世が終わることを想像していた人はほとんどいなかったことが、司馬遼太郎の『峠』に描かれています。

当時でそうなら、今は2年後のことだって誰にも分からないと言えましょう。

しかし、いずれにしろ現在の制度は一新され、ほとんど破産状態の日本をみなで復興する時代がくると私は思います。

なぜ、そう思うかと言うと、国民全体が行きづまりを感じている。来年衆院選があるとしても入れたい政党や候補者がいない。こういうとき日本人がもっとも好む選択肢が、ガラガラポーンだからです。

ただ、そのときにはたぶん少子化も年金や介護などの問題もすべて同時に解決するのではないか。

松下さんを楽観的と言っておきながら、私のほうが楽観的かもしれません。

なお、このような一新が起こるときは、いま現在の自分がどんな地位にあるかは関係なく、新時代に適応できる人だけが生き残ることになります。

今日の一言)明治維新や終戦なみの一新が、数年以内にくると考えて準備をしておこう。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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1回の募集人数が少ないこともありますが、常に2回分満席になっています。

平日の昼間に、場所も横浜なのに、です。

求められていることをやっているからと言わせていただいてもいいのかな、と最近思い始めました。

2012年2月29日(水)分の受付をはじめました。

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