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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

10月20日 顧客の評定~だから自分のベストで勝負する(#515)

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商売というものは、常に顧客の厳重な評定にさらされている。だからこそ勉強が必要だ――松下幸之助さんは、このように説いています。

私自身も経験しました。死ぬほどの本気さでないとクライアントは継続してくれない(大変失礼なことを私はしていたと思っています)。

だからこそ、自分が本気になれるところで勝負しなければならない。自分をごまかしながらビジネスをやっていても、顧客だけでなく、周囲はみな見抜きます。

先日、日本理化学工業の大山泰弘会長のお話を伺ったことを書きました。障害者雇用をして会社が良くなる理由はたくさんありますが、その中でも最大のものの一つは、雇われた障害者が本当に本気で働いてくれることでしょう。健常者と言われる人たちも、そこから良い影響を受け、会社全体が良くなるわけです。

これは、障害者雇用に取り組んでいて、事業も成功している会社に共通することです。

『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者、坂本光司先生のお話にもありました。九州の小さな出版社ですが、ほとんどの社員が障害者です。彼らがみな社長に感謝して働いています。社長としては(喜んで)本気にならざるを得ません。結果として、この出版社は好調です。

ISFNetという会社も同様です。社長の渡邉幸義氏は「未来ノート」のほうが有名かもしれませんが、グループをあげて障害者雇用に取り組んでいます(障害者だけでなく、あらゆる就業困難者の雇用に取り組んでいます)。ここでも日本理化学工業とまったく同じことが起こっています。

自分をごまかして働く人がいない会社は強いのです。障害者雇用に本気に取り組んでいる会社は、みな好調です。働いている障害者も本気だからこそ幸せです。彼らも施設では、このような本気さを得られることがなく、ゆえに幸福とは言えないのです。

ばらまき行政で幸福になる人はいません。本気で働ける場とそれが続けられる環境があることでしか人は幸せになれないもののようなのです。国は福祉について勘違いしているとしか思えません。そうでなければ、「福祉」で利権を得ている人たちの力が強すぎるのでしょう。

何でもできてしまう人間は、逆に不幸です。先の大山会長も、本気で障害者雇用に取り組もうという決心ができるまでは、どちらかというと不幸だったように見受けられます。不幸ではないにしても迷いの多かった方であるのは、ご本人の著書から見て取れます。

彼には、他にやりたいこともあり、また可能な選択肢も複数ありました。別にやりたくなかった障害者雇用に本気で取り組みだしてから、78歳の今振り返って幸せな人生だったと言える状態になったのです。

自分のベストで勝負するというのは、自分が何で世の中に一番貢献できるかということを考えるということです。それが見つかれば、必ず幸せになれると私は信じています。

今日の一言)自分が何で世の中に一番貢献できるかが見つかれば、幸せを得たも同じ。

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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